放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

50年前のラジオの思い出…

 今、久しぶりにNSPの曲を聴いている。心にしみる青春の曲だ。私が子供の頃…。静岡県磐田市でラジオと言えば、SBSだけだった(唯一の民放TBS系)。ニッポン放送文化放送は電波が弱くて何を話しているか分からない状態。頑張ればFM愛知がなんとか聞けたが…。これも、洋楽の分からない私には魅力的ではなかった。

 深夜、SBSを聞くと「コッキーポップ」が流れていた。ヤマハポピュラーソングコンテストの曲を放送する番組だが、東京バージョンの大石五郎さんの放送とは別に静岡版もあったのだ。SBSの國本良博アナが担当していた。そこで流れていたNSPが子供の不安な心に染み入る様に入って来た。♪夕暮れ時は寂しそうとっても一人じゃいられない…。私は意味もなく家を飛び出して自転車をこいでいた。行く当てもなく夜の山道を走っていた。一人で走ったらもっと淋しいのだが、理由もなく家に居るのが嫌だった。

 これは、不良がバイクで走るのと近いものかも知れない。

 

 民放ラジオが一曲だったので、深夜はTBS系なのに一時から「オールナイトニッポン一部」。三時からは「走れ歌謡曲」とごちゃまぜの編成だった。

 オールナイトの二部をやっていた時期もあり、イルカなどは聞いた覚えがあるが…。ある日、急に放送されなくなった。

 

 その頃。ラジオドラマの「日本沈没」や「拓郎・陽水の世界」(二人の曲しか流れない)が好きだった。

 

 NSPを聞くと走馬灯のように記憶が蘇る。死ぬ前に人生が走馬灯のように映ると聞いたことがあるが…。同じような物なのか?!

 今、テレビ埼玉で「明日のジョー」を放送している。まだ、少年院の中のシーンだ。団平が青山君に指導している。第18話だ。

 今、我が家は時間が逆行している。

 

 いかん!現実に戻ろう!明日、明後日は仕事である。