放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

居酒屋の隣の野球オヤジ!

 近所の焼き鳥屋で軽く飲んでいると…。隣のオッサン三人が騒がしい。ナイターを見ながら「今日は巨人が勝ってるから気持ちイイな!」などと言っている。

 歳は70越えだろうか。筋金入りの野球ファンの様だ。「今の選手は○○」とか「やっぱり大谷は凄いな!」などと話している。

 すると、先生と呼ばれている年長者(75才ぐらいか)が新聞記事の切り抜きを出した。今日、この展示見て来たんだよ!「昔、村上って選手が日本で初めてメジャーに行ったんだよ」。すると、残りの二人の反応に驚いた!「えっ!野茂の前に居たんですか?」…。堺正章さんのコントならカウンターごとズッコケるところだ。

 

 こいつら!村上をしらないのか?レベル低ーい!野球に詳しくない俺でも知ってるっての!メジャーリーグ中継の解説で出て来るだろうが!こいつら、大谷の試合もロクに見ていないと思われる。多分…ワイドショーやニュースで見ているだけだ。

 巨人ファンも本物か怪しい?

 

 すると、70ぐらいの男が「昔はメジャーなんて行かなかったよね!長嶋も王もそんな話きいたことないもん」…おいおい!長嶋はメジャーに憧れてたっての!当時は球団がメジャー行きを許さなかったことも知らないのか!

 

 さらに、70才と思われた男が言った。「俺、東京オリンピックの時、4才だったんだよ」おいおい!じゃあ、俺の一つ上、64才じゃねーか!フケてるし、何も知らないし…最悪だ!

 

 さらに「赤チンって今はないの?」と言い出した。先生と呼ばれている人が「水銀を使ってるから今は発売禁止なんだよ」と言った。尊敬の目で見る二人…。おいおい!そんなの、日本人なら誰でも知ってるだろう!

 まったく知らない人なので、私はリアクションしないが…。心の中で「ダメだこりゃ!次、行ってみよう!」とビール一本で店を出た。

 

一日楽しんだ!

 青山学院のOB文化祭。行ってみたら31回と書かれていた。そんなにやっているとは、驚きだ。OBのフリをして(一般も参加自由だからいいのだが)団扇を貰い露店でジュース、どら焼きを買う。

 座っていると、見覚え有る國學院落研OBの立丸君に声をかけられた。彼も見に来たのだ(10才位後輩だろうか?)。

 会場で隣に知らないオッサンが居たが…。私が1年生の時の4年生の鉄道笑歌さんだった。顔を見ても全く分からない。私が「四年の時の「花見小僧」の返しの切れと爆笑は東海大落研でも話題になりました」と伝えたら「そうなの!」と嬉しそうだった。

 しかし、お互い顔が判別できない。私の前に座った人も、1学年上の幕松さんだという…。名前は分かるのだが…。しかも、向こうは私をまったく覚えていない(名前も顔も)影が薄かったのが確認できる。

 

 アタチ稔さんという謎のOBがマジックをやったが…。80才だという。この「のどかな手品」が、私のツボにはまった。年老いたマギー四郎といったネタである。
 客席から「今年は切れがいいな!」との声が聞こえた。この人、毎年出ている様だ。

 私の一つ下の、火の見家はん生がプロの「たがや」の後、馬上の侍の地位や刀について講義。立ちでの完全なる講義だった。どうやら、「たがや」の馬上の侍は三〇〇石ぐらいらしい。勉強になってしまった。大学で特別講義などをやっている奴なのでトークが慣れている。ここはカルチャーセンターか!

 

 私の二つ隣の席を見ると…。なんと!元ラジオONの社長・Mさんが居た。「あっ!小林さん!」話しかけられて恐縮しきりだ。一之輔さんのラジオはどこでやってるの?」「東京FMの中にJFNスタジオがあるんですよ」「あの人体力ありますよね」「放送休んだことないんですよ」「私、ON県(イニシャルの意味なし)の独演会いってますよ」色々と気を使って話題をふってくれる。出世する人は心遣いがだきるのだ。  

 社長を勇退した今も、レギュラーで音楽番組のDJをしている方だ。私はフェイスブックで番組の内容に「いいね!」などしているが、ラジコ・プレミアムに入っていないので…。聞いていないことをバレないように必死である。

 

 会の後…。國學院の立丸君と渋谷で飲んでしまった。どんな話をふっても知識で返してくれる楽しい奴だ。エンタメ関連は何でも知っている。

 何故か山形の芋煮の話になり、立丸君が「芋煮には醤油の地方と味噌の地方があるんですよ」と言った…「あれあれ?どっかで聞いたな?」そう、前日の日曜にラジオのゲスト・朝倉さやさんが同じことを言っていたのを思い出す。

 

 立丸君は、今日見た落語「金魚の芸者」についても解説してくれた。実は私はタイトルは知っていたが聞くのは初めての噺だったのだ。

 柳家小満ん師匠が持ちネタにしていることを教えてくれた。大正時代に出来た噺らしい。つまり、「反対車」と同じころに出来た新古典だ。内容は「元犬」の「金魚版」焼き直しといったかんじだ。OGが演じていた。

 

 来年も、行けたらいこっと!

 

 

 

鼻毛警察か!

 今、ふと思ったが…。春風亭一之輔さんは人の鼻毛を見逃さない。ラジオ番組が始まった13年前、いきなり私に「鼻毛出てますよ」と言った。

 私はそれ以来、気になってラジオの前は鼻毛チェックを徹底している。しかし、鼻毛はすぐに伸びる。オッサンの10人に8人はチョイ鼻毛が出ているものだ。中には耳毛までボウボウの師匠もいる。流石に一之輔さんも、年上の師匠には指摘しないと思うが…。

 

 そう言えば、有楽町の飯田アナに生本番で「鼻毛出てますよ!」と指摘していた。「あんたは、鼻毛警察か!」。

 少しのミスですぐキップを切りに来る。隠れて一時停止無視の罰金をとる、うちの近所の警察の様だ。

 鼻毛ゴールド免許は、なかなか難しい…。

 

 

所ジョージさんの言葉で…あっ!俺も…

録画した「世田谷ベース」を見ていたら…。その昔「ほとんどできない」をアレンジして「ほとんどできる」と言った元祖は所さんだと言っていた。

 

 私は「はっ!」とした。実は私にも同じような記憶がある。小学校五年ぐらい(52年程前)。私は「ふと」思いついて「ぜんぜんいい!」「ぜんぜん旨い」と言う言葉を使っていた。学校で使うと、瞬く間に全校生徒が「ぜんぜんいい」「ぜんぜん旨い」と言い出した。

 ある日。テレビを見ていると…。タレントが「ぜんぜん旨い」などと言っていた。その時は子供なので「俺と同じ事考えてる人がいる」と思っていたが…。

 ひょっとして…私から全国に広がったのではないだろうか?私のマネをした小学生が使い、ラジオのハカキネタなどで送ってタレントさんに伝わったのかもしれない。

 

 この話をすると…。「そんな馬鹿な!もっと前から言ってたよ」と信じてくれない人が多い。しかし、「ぜんぜんいい」「ぜんぜん旨い」の最初は何年なのだろう?

 

 もし私の仮説が正しければ、「ぜんぜん良い」「ぜんぜん旨い」等の言葉は、静岡県磐田市の磐田北小学校が発祥ということになる。

 真実は分からないが…そう思った方が、なんだか人生が誇らしげで楽しい。

うわー!鍵が無い!?

 今日、家に帰ると…。うわー!鍵が無い。ズボンのベルトを通す輪にかけるタイプのキーフォルダーが無い。

 もう、20年以上使って落ちたことのないキーだが…。劣化で折れたのだろうか。夏用の薄いズボンだからベルトの輪も細くて抜けたのだろうか。

 

 いや!落ちつけ!もしかしたら…鞄に入れたかもしれない?そんな記憶はないが、鞄の中を全部出してみる。当然…無い!

 念のためにポケットを全部みるが…無い!今から歩いた銀座、新宿、駅などをたどっても見つからないだろう。落とし物で届いている可能性もあるが…。「特徴は?」と聞かれても「鍵が三つ」としか答えられない。

 とりあえず、今日、家に入りたい。自転車の鍵も車のカギも一緒になっているので、さらにあせる。

 

 窓を割るか!いや!それは、最終手段だ。

 

 そこで、何気なく…。絶対ありえないけど…。玄関のドアを開けてみた。スー!ありぁ!開いた!と言うことは…鍵をかけずに家を出たのか!これは、意外なダークホースだ!見ると、鍵は家の中にあった。

 こんなこと、人生で初めてである。出かける時のルーティーン的にありえないことだ。

 まさか…老化か?!恐ろしい…。朝、何を食べたか思い出してみた…。「昨日の残りのカレーだ!」すぐに出た!大丈夫だ!名前は「〇〇〇〇」大丈夫だ!好きな食べ物は「納豆!」大丈夫だ!自分と似ている芸能人は「ブラット・ピット」…おっ!少しおかしくなっている。

 本当は高橋克実と似ていると言われる。その昔はタクシーで三波豊和と間違われたり、某有楽町の守衛さんに「東と似ている」と言われたのを思い出した。私が「東って、そのまんまですか?」と聞くと守衛さんは「いや、シブがき隊の」と言っていた。東さんは少年隊である。

 

 あれ?ブログのテーマが変な方向に変化してしまった。
 

 今日は、早く寝た方が良さそうだ。

 

ラジオのゲストと話していると…

 ラジオのゲストに来た細田昌志さんと本番前に話していると…。細田さんは放送作家時代に私と同じ局に来ていた様だ。

 その頃の私と同世代の作家SSの名が出た。一緒に仕事をしていた様だ。

 SSさんが若くして「ヤングパラダイス」の作家だったことを認知していた。私は23歳の大学生の時。ヤンパラの見習い作家をしていた。その時のある曜日のメイン作家がSSさんだったのだ(私と同学年)。

 私はSさんの天才的なオープニングコントや、天才的な☓☓ネタを毎週目の当たりにして打ちのめされていた。「世の中には、天才がいるんだ!」と思ったものだ。

 当時。自分の師匠や先輩作家も超売れっ子だったが「天才」とは思わなかった…。常人の能力を超えたSさんの書き回しの上手さは今も心に残っている。

 野球で言うなら、大谷選手と同じ凡人がマネをすると失敗する…。私はそのスタイルをマネしなかった。

 本番30分前に、まだコントが出来ていないのに…。そこから、天才的な作品を20分で書き殴る姿は、まるで格闘技。実は40年前の売れっ子作家に、このタイプが何人かいたが。私の師匠は家で書いてくるタイプ。私もあせって書くとダメなタイプである。

 さらに、伝説のプロデューサーのエピソードで一盛り上がり。

 

 そんな話をしていると…。これから放送でやる話の打ち合わせをほとんど出来ずに終わってしまった。私が「あっ!無駄話しすぎて…時間が…」すると細田さんは「今の話、面白いですよ!「力道山未亡人」の話はやめて放送作家時代の話を本番でもしましょう」と言っていた。私はあわてて「いや!僕は喋らないんで…未亡人の話でお願いします」。

 細田さんは「僕、いつも喋り過ぎちゃうんですよね!」との事。

 

 

 

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ラジオを聴いて思い出す…

 K田H山のラジオで占い師が見た目で相手を予想して賭けに出ている噺をしていた。そこで、思い出した。

 

 30年程前。バイクに乗っていたら目に激痛!バシッ!と音がした。すぐに、眼医者に行くと…。車が跳ねた金属片が刺さっているという。抜いてもらい錆がついている部分の目を削って治療が終わった。

 当然、目は痛くて瞬きばかりする状態である。削った時は麻酔していたかも知れない。

 

 家に帰ると電話で友達の桶田敬太郎君が「渋谷行きましょう」と言う。こんな時、仕事が無い限り断らないのが私の生き方だ。

 渋谷に行くと「街の占い師に見てもらいましょう。小林さん、やって下さい」「何故私が…?」「いいじゃないですか…」

 街頭の男性占い師に見てもらうことになった。すると…。占い師は「あっ!あなたは神経質ですね!分かりますよ!」と言った。「こいつ、私が目をバチバチしているので神経質と思ったのだ」。これは、金属が刺さって痛いからで神経質ではない。

 この時。分かった!占い師って結局、観察して人を予想しているのだ。その後、生年月日を聞いて占うが…。言うことは本に書いてあるのとほとんど同じ。

 私は王者の獅子座なので、占い師はリーダーシップがあると思っている。私の性格は逆で、人について行くタイプだ。電車に乗る時も誰かが乗り間違えると私もつい逆に乗ってしまう。人を完全に信用しているのだ。自首性など一人でいる時以外無い。

 占い師の言うことは、何一つ当たっていなかった。

 

 占い師のノウハウはラジオのトークと同じだ!

 

 数日後…。敬太郎君が占い師のコントをやっているのを観た。どうやら、取材だった様だ。占い師と私の表情やリアクションを観察していたのだ。

 私は自分で料金を払って何一つ当たらなかった。目をケガした日だけに厄日だったのか。占い師が「今日は目に気を付けて、インチキな占い師に気を付けて!」と言えば本物だが…。彼は超偽物だった様だ。

 

 あれ以来…私はバイクに乗る時、ゴーグルをしている。そして、街の占い師は信用しない。

 

 

 

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