放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

四十年前・落語会の手ぬぐい

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 四十年前の東海大学落研時代の落語会のプログラムを今も持っている。私が二年の冬、名前が黒舟から三代目・馬好(バス)となってからのものである。

 

 このプログラムは「日本手ぬぐい」に染め抜かれている。寄席文字は二代目・甘奈豆さんが書いたものだ。当時、一年生の扇平(せんべい)君の実家「七福タオル」で製作されたものである(現在・扇平君は社長を務めている)。

 

 以前のエッセイにも記したが、私以外は全員四年生。二年生は私一人だ。三年生が女性一人しかいないという運もあって、私が出られることになった。

 

 この手ぬぐいを見ると…。いったいいくらかかったのだろうと、心配になってしまう。日本手ぬぐいがプログラムになっている落語会など、プロの会でも私は観たことがない。

「手ぬぐい」は販売しても、千円か千五百円…あるいは二千円になるのでは?

 

 資金は学生の演者全員で負担するのだが、私の記憶では、いつもの落語会と同じような料金しか払っていなかった様な気がする。

 後輩だから安く設定してくれたのかもしれない。

 

 演者には十枚程の手ぬぐいが渡されたので、今も数枚所有しているが、思い出の品なので、とても使えない永久保存版である。

 

 今、広げたら色あせて、シミも出来ている。布が少し痛んでいるようだ。そこで、ボロボロになる前に写真に撮ってみたのだ。

 

 「あれ!写真を撮ったからには、ブログに載せちゃうか!」との発想から、載せてしまった。

 

 このブログを読んでいる方なら、もう、お分かりと思うが…「道具屋・切奴」は、春風亭昇太師匠である。

 

 

手ぬぐいの出演者は、過去のブログや下の書籍に登場しています。どこに出るか読んで確かめて下さいな!お願いよ!

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リアル・二刀流って!変じゃねえ?

 大リーグ・エンジェルスの大谷選手が、はやくも10号ホームランを打った。本当に凄い選手だ。マスコミは「リアル・二刀流!大谷!」言っている。

 

 だけど、この「リアル・二刀流」の「リアル」はオカシクないか? と私は思ってしまう。普通に「二刀流」で良い筈だ。

 

 アニメや小説の世界で「野球の二刀流」が大ヒットしたなら、分かるが…。「巨人の星」も「ドカベン」も「男どアホウ甲子園」も「キャプテン」も「誓いの魔球」(古い!)も「アストロ球団」も、別に「二刀流」がキーワードではなかった。

 

 元々、高校野球では「エースで四番」は当たり前だし、セリーグのピッチャーは全員「二刀流」で打席に入っている。V9時代の堀内投手など、自分でホームランを打って投げて勝った試合まである。

 

 バラエティー番組の「リアル野球盤」は、確かに「リアル」だが、大谷の「リアル」は意味がぶれている。

 

 もし、番組の企画会議で若手作家が「大谷のキャッチは『リアル二刀流』にしましょう」と言ったら、大御所の作家に「それは、オカシイだろう!」と、たしなめられるパターンのやつだ!

 

 なんだか、今日のエッセイは「言いがかり」じみてきた。

 

 「春風亭一之輔は、落語とDJのリアル・二刀流」と言ったら、変でしょう?私はテレビとラジオのリアル・二刀流作家」なのかも知れない。それって、ほとんどの放送作家が当てはまる。むしろ、テレビだけ、ラジオだけの人は少数派だ。

 

 これは、例えが良くなかったので「反省!」(サルのポーズ)とは言え…やっぱり、なんか…私にはしっくりこないんだな~!(あくまでも、個人の感想です)

 

 

 

祝!大谷選手!10号ホームラン!この勢いで、野球ファンにも買ってほしい、青春エッセイ。そう言えば、日本一の野球ファン・斎藤振一郎君は「私、ネットやってないんで」と買ってくれなかった。ラジオで著作本「全国野球場巡り」の紹介までしたのに…。帯の文章を昇太師匠に頼んであげたのに…。冷たい男である。ちなみに、改訂版が近々出るそうだ。いかん!また、宣伝してしまった!野球と相性が悪い文章をみなさん楽しんで下さい。

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サンフリにダンス☆マンがやって来た!

 春風亭一之輔のFМラジオ「サンデーフリッカーズ」(JFN)のゲストに、ダンス☆マンがやって来た。

 

 私がラジオのディレクター加藤さんに「ダンス☆マン」って誰でしたっけ?と聞くと「モーニング娘。」のアレンジをした凄いミュージシャンだという。

 

 写真を見るとカツラとヒゲで顔はよく分からない。プロフィールを見ると宇宙人となっている。

 

 詳しく聞くと、昔一発芸で有名だった「ジャドーズ」と知り合いだという。あくまで、ジャドーズのメンバーではなく、知り合いとして「ジャドーズ」に詳しい宇宙人だった。皆さん、大人だから分かって下さい!(突っ込み禁止)

 

 以前、エッセイに書いたことがあるが、放送作家の先輩、植竹公和さんにテレビ神奈川のレギュラー番組を貰ったことがある。

 

 その時の司会が長江健次さん(ふつお君)とジャドーズの三人だったのだ。横浜そごうのサテライトスタジオから、毎週土曜日の生放送だった。

 

 私はゲストに来たダンス☆マンさんに、恐る恐る…「昔、横浜そごうの番組、構成に入ってたんですよ」と言ってみた。すると…。

 

 「ああ!あの番組、懐かしいな~!」

 

するとついてきたダンス☆マンのスタッフまで「えっ!あの番組の作家だったんですか!」と返してきた。

 

 側近のスタッフは、長いこと担当している様だ。

 

 三十年以上前のことだが、憶えていてくれる人もいるのだ。しかし、私は地方のレギュラーが有ったので本番は一度しか行っていないので、顔は憶えていない筈だ。

 

 気遣いの人、いや、宇宙人・ダンス☆マン。素敵だ!

 

 

 

 

ダンス☆マンさんが、読んでくれる筈がないエッセイ。音楽要素、ダンス要素、ゼロのおバカ文章だ!宇宙から来た落語マン・落語ウーマン達は読むべし!

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合気道の塩田剛三、柔道の三船久三・十段。そして、三輪先生!

 合気道の達人・塩田剛三さんの技をユーチューブで見たことのある方も多いと思う。踊る様に素早く動き、痩せたお爺さんなのに屈強な男達を、いとも簡単に投げ捨てる。その足の動きはリズミカルで、まるで踊りの様だ。

 

 これに近い感覚は、柔道の三船久蔵・十段の映像にも見られる。三船・十段は、足をつかわずに相手を投げる「空気投げ」で有名なレジェンドだ。

 この三船・十段も痩せたお爺ちゃんだが、踊るような早い動きで、涼しい顔をして相手を投げ倒す。その動きは塩田剛三と似ている。

 

 現代の格闘技では「パワーが無いと技は通用しない」との考えが主流だ。中には、あの映像は「パフォーマンスとして、若い選手がわざと投げられている」と言う人も居る。

 確かに、残された映像は最晩年のものなので「ショー的」な要素はあるかも知れないが…。私は、本当に強いと感じる。

 

 私は中学時代、柔道部で初段を取った。まあまあの選手だった筈だ。実は、私は中学時代、塩田さんや三船さんの映像と似た感覚を憶えたことがある。

 

 隣町の浜松商業の柔道場で、地域の中学生が参加できる「柔道教室」が開かれた。日曜開催なので、我が中学(磐田市立城山中学)からも何人かが参加していた。

 

 三人程の超有段者、五段、六段、といったお爺ちゃんが中高生相手に教えてくれるのだが、乱取りと呼ばれる試合形式の練習で相手をしてくれたお爺ちゃん先生がいた。この日の先生の中でもひと際お爺ちゃんで、七十は超えていたと思う。

 確か、三輪・六段と呼ばれていたと思う。痩せこけたお爺ちゃんで、本気で投げたら骨が折れそうだ。

 

 私は、この三輪先生と組んだ時驚いた!フワフワしている。引っ張ると、そのままついてくる。でも、投げられない。「あれ!何でだ?」パワーも強さも何も感じない。投げたつもりでいても、いつの間にか、私の横や正面に移動しているのだ。中を舞う幽霊の様だ。

 私が驚いていると、三輪先生は「太ももで私の腰を押し上げて」ふっと力を抜く。気づくともう投げられている。何が起ったか分からない。しかも、力で引かれた感じはしない。一瞬で持ち上げられて落とされただけだ。なのに、一本とられている。

 力は入っていないのに一瞬の動きだけ恐ろしく早いのだ。

 今まで見たことのない技だった。「張り腰」と言っていたが、私の持っている柔道の本には載っていない技だ。田舎の中学では絶対やらない技だ。

 

 私は塩田剛三先生、三船久蔵先生、の映像を見た時。「あのお爺ちゃんに似ている」と思った。

 

 三船さんはVTRの中で、「球体が最強」と教えている。重心が常に体の中心にあれば、決して転ばない!球になれ!」と言うのだ。まるで漫画の世界だ。でも、真顔でボールを使って説明している。でも、それは本当だと思う。

 

 まさに、三輪お爺ちゃん先生の動きが、それだった。今のオリンピック柔道では絶対見られない究極の「柔よく剛を制す」である。

 極めると力は入れなくても勝てるのだ。

 

 私と一緒にこの教室に参加した、部長の海野君(うちで一番強い選手)も私と同じことを言った。「ふわふわしてて力が伝わらない!こんな、強い人見たことないよ」。

 

 私は落語の名人の様だと思った。声は張らないのに、いつの間にかひきつけられて、気づけば噺の中に自分が入り込んでいる。「笑わす」のではなく「相手が必然的に笑ってしまう」のだ。

 

 格闘技も芸も極めると、自然体になるのかもしれない。

 

 

 

 

 球体どころか重心ぶれまくりの青春エッセイです。人生崖だらけ!地雷だらけ!のドキュメントを皆様に!

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一之輔・鈴本演芸場の無料配信を見ていたら…

 昨日、上野鈴本で春風亭一之輔の主任(トリ)の昼席。さらに柳家権太楼師匠・主任の夜席のネット生配信が行われた。

 寄席の全てが無料で見られるのは凄いことだ!私も見た。演者の皆さんに熱気を感じる。ネットの向こうまで芸を届けるぞ!という気が伝わる高座だった。

 

 ネットの記事によると、同時配信の視聴数は、およそ5700人らしい。

 

 「初めて落語をみる(聞く)」方も沢山いたのではないだろうか?「無料ではモッタイナイ」との声も聞こえるが、宣伝効果を考えると正しい選択だと思う。

 

 その昔。ラジオ放送が始まった時。落語を放送することに「否定的」な人が多かったという。「タダで聴けたら寄席に来なくなる」と考えたのだそうだ。

 しかし、実際は、その逆で「ラジオで聞いた、あの人の落語を一度生で観たい!」と、寄席が大盛況になったそうだ。※違法のアップロードは別問題

 

 春風亭一之輔さんは毎週、FМラジオ「サンデーフリッカーズ」(JFN)で生で落語を演じている。これをレギュラーでやるのは落語家史上初だと思う。もう、十年以上続けている。

 大変なので「そろそろ、辞めましょうか?」という話は出たが…。当人は「いや、まだ、やりましょう」との反応。

 

 「落語」を全国に広める「伝道師」としての使命を果たしている様だ。

 

 ちなみに、「毎週、落語を生でやってくれる」噺家は、他に居ない。どの師匠に頼んでも「NO」と言うだろう。

 

 最近、ラジオへのメールが増え続けている。演者の「気」がラジオから感じられるからではないだろうか?テクニックや喋りの上手さを超えるのが、パーソナリティの「気」だ。

 

 そして、メールからは「リスナーの皆さんの『気』が感じられる」。

 

 ブルースリーの映画で言う「感じろ!」「スターウォーズ」で言う「フォース」である。みなさんが「暗黒面」に落ちないことを願う。

 

 

 

皆さんの「気」だけで読んで欲しい。「文章力を気にするな!心で感じろ!」そんな、ジェダイ精神満載のエッセイは、オビワン・ケノービ将軍がアナキンに勧めたら「怒ってダークサイドに落ちた」と言われている(嘘だらけだ!)。

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母の死を継げる電話…。

 二十年程前。私の父親から突然電話があった。

 

 父「かあさんが……死んだ。お葬式に帰って来い」

 私「……そうか…急だな!」

 

 人生とははかないものだ。元気だった母親が突然なくなるなんて、私には心の準備はまったく無かった。

 しかし、その時感じたのは、「いつかは来るとは思っていたが、思ったより涙は出ない」ということだ。

 まだ、実感が無いからか、案外冷静に電話を受け止めていた。これは、自分でも驚いた。

 

 すると、父が驚きの言葉を口にした。

 

 父「で、お前は元気か?今、お母さんと代わるから」

 私「えっ?代わるの?」

 

 すると、電話の向こうで母のやたらと明るい声がした。

 母「元気なの!だったら良いよ!」

 私「あの…チョット待って、今、お袋は亡くなったって聞いたんだけど…」

 母「何言ってるのよ!お父さんのお母さん!お婆ちゃんが亡くなったのよ!」

 私「ええええ~!」

 

 確かに父親にとって婆さんは「かあさん」である。「母さんが死んだ」という言葉は間違いではない。

 しかし、父親の粗忽(そこつ)加減には驚いたものだ。息子に電話して「かあさんが死んだ」はオカシイだろう?まるで、落語の「粗忽長屋」の様に「当人と電話で代わる」って、面白過ぎる。

 

 そして、母は言った。

 母「えっ!私が死んだと思ったの?良かったじゃん!私じゃなくて!」

 私「………」(心の声)良かったじゃん!は違わないか?

 

 実は、我が家は父方の親戚とはあまり付き合いが無く、顔を知らない親戚が多い。亡くなったお婆ちゃんの顔も私は憶えていなかった状態だ。

 

 お葬式に行くと、県知事か市長から「紅白の花輪」が届けられていた。百歳以上で地域で一番の長寿だったので、花輪はお祝いと同等の「紅白」になるそうだ(地方によって違うかも知れません)。

 

 大往生だったこともあり、お葬式は「悲しむ」というより「笑顔で」お送りすると言った感じだ。

 

 出棺の時に、知らないオバサンが私に近づき(向こうは子供の頃の私を知っているが…)怒った口調で「何してるの!孫全員で棺を担ぐんだから、早く、行って!」「えっ!」私は初耳である。

 私はあわてて棺を担いだ。いや、担ぐというより持った。実は他の孫の顔も私は良く知らなかった。うちの兄貴しか知った顔は居なかった。

 

 そのまま、焼き場へと行ったのだが…。始めてお骨を拾う作業を手伝った。皆で箸で拾うのだが、ほとんどは余ってしまう。

 残りのほとんどは処分されてしまうようだ。親戚一同で骨壺の三分の一ぐらい入れた時。皆が作業をやめた。「もう、充分」と判断したようだ。

 

 その時。私の父が素手の両掌で残りのお骨をすくって骨壺に入れた。

 

 私は「素手」(熱くないのか?)というところに驚いたが、父は言った。

 

 父「いいんだ!もったいない!昔は親のお骨をかじる人もいたぐらいだ!壺一杯に入れた方がいいんだ!」

 

 私は少し父親を見直していた。我々よりもお婆ちゃんと密接だった親戚の誰も「素手で」入れる者はいない。驚いて見ているだけだ。

 次男で一族から遠ざかっていた、うちの父が、こんなにも母親思いだったのだ。

 

 電話の時は気が動転して、私に「お母さんが死んだ」と言ったのだと分かった。

 

 焼き場を後にした時。父親が一瞬下を向いたのが見えた。涙がこぼれていた。しかし、私達に知られまいと、すぐ、顔を上げて私に言った。「大往生だ!」もう、涙は消えていた。

 多分泣いたことを人に見られたくなかったのだと思った。私も見なかったふりをした。母にも兄にも、この涙のことは言っていない。

 今、初めて文章に記してしまったが、両親はネットなど見られないので問題ないだろう?

 

 私の父は今も元気である。桂米丸師匠と同年の大正15年生まれ。さらに、昭和7年生まれの母も存命だ。

 

 

 

 

両親は発売していることも知らない、青春落語馬鹿ドキュメント!

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「茜さんのお弁当」

 ふと、昔見たドラマ「茜さんのお弁当」を思い出した。大学二年生の頃だったと思う。四十年前のことだ。

 

 「茜さんのお弁当」は八千草薫さんの主演で、ピンクレディーのミーさんや所ジョージさんも出演していた。

 不良として嶋大輔など、銀蠅一家も出演していた。主題歌は「ジェームス・ディーンのように」。派手なリーゼントに皮ジャンでお馴染み、Johnnyの作詞・作曲・唄の名曲だ。

 

 実はこの頃。私は後輩の女子大生と同期の女子大生の家を一日ごとに訪ねていた。エッチな関係はないのだが「晩御飯食べに来てよ!」と誘われていたのだ。

 

 当時、東海大落研は「クラブ内恋愛禁止」というルールがあった。私はクラブ第一の正統派部員だったので、恋愛はしないが「部屋に遊びに行くのは」セーフなのだ。

 

 実際、同期の女性はクラブを辞めていたので、元々セーフなのだが、一年後輩の女性は、まだ、部員なので「アウト」である。

 しかし、「晩御飯作るから一緒に食べようよ!」と言われて、断る訳がない。

 

 そこで、のこのこと…。一日おきに、別の女子大生の部屋で夕飯を食べていたのである。まったく、ずうずうしい話だが、食費まで浮いてしまうので夢の様だ!

 

 この頃。ドラマ「茜さんのお弁当」が放送されていた。同期の彼女に部屋に行くと、ドラマをやっていたのだ。

 

 当時、私はテーマ曲の「ジェームス・ディーンのように」を聞くと、後ろめたい気分になったものだ。つき合ってはいなかったので、問題はないのだが、同期や先輩にバレると勘違いして「説教」になるからだ。「つき合っていない」と言っても「でも、エッチしたろ!」と信じてくれないのだ。

 

 私は退部した同期の女性の前で、落語の稽古を見せていた。夜中に「饅頭怖い」をやって「うるさい!」と苦情が来たり。大家さんが「夜遅く男性を部屋に入れるのは、チョット!」と苦情を言いに来たこともあった。

 

 それ以来、夜中に落語をやることは無かったが、夕方になると落語を見せるので、やたらと稽古が出来る。おかげで少しだけ上手くなってしまった。

 しかも、晩御飯が出るので言うことなしである。その後は、彼女が語る友達の話などを聞いて、合いの手を入れていた。

 まさに、青春の一ページである。

 

 そんなことを、ふと思い出したついでに、ネットで「ジェームス・デーンのように」の動画を見た。ザ・ベストテンのものだ。

 改めて聞いてみると、ギターコードが簡単そうだ(学生の時はギターが弾けなかったので気づかなかった)。

 

 ネットでコードを見ると…。「おっ!俺にも出来そうだ!」

 

 早速、アコギで弾いてみた!テンポは速いが、少し練習すれば弾けるレベルだ。ギターに合わせて歌うと、学生時代の彼女たちの部屋が思い出される。

 

 今思うと、何もしないとはモッタイナイ話だが…。昔の落研生はドラマ「俺たちの旅」と同じで、なかなかくっつかないものなのだ(他のサークルは違いますが…)。

 

 「茜さんのお弁当」は、不良たちが弁当屋を手伝う話だったろうか?ドラマの内容はまったく覚えていない。とにかく八千草薫さんがけなげで前向きな店主を演じていた。

 

 ♪おいで~カモン、カモン、カモン~暗い目をして~カモン、カモン、カモン~すねていないで~カモン、カモン、カモン~走りだそうぜ~!

 

 ギターのレパートリーが一曲増えた。新しい曲を弾いたのは一年ぶりぐらいだ(いつも同じ曲ばかり弾いている)。

 

 コロナ禍は無駄なことをしてしまうものだ。

 

 

同期と後輩の元女子大生にも是非読んで欲しいが、絶対無理な、落語馬鹿青春日記のドキュメント・エッセイを皆さんに!

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