放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

ラフィンノーズの思い出…

 ラジオ「サンデーフリッカーズ」(JFN)春風亭一之輔汾陽麻衣のゲストに、パンクロッカーのNAOKIさんがやってくる。

 そう、ラフィンノーズ、コブラドッグファイト、SA、ロックの世界を突き進むレジェンドだ。

 

 実は、40年程前…。私が放送作家を始めた頃。名古屋の「5時SATマガジン」という音楽バラエティーに参加していた。新人放送作家の一番下である。その番組はロックバンドのゲストが多く、ラフィンノーズもスタジオ生ライブにトークコーナーと活躍していた。そのカリスマ性に驚いたバンドである。

 

 この番組では毎年、野外のフリーライブを開催。その模様は別枠の特番として放送されていた。他にロックバンドの野球大会などの特番もあった。

 この野外ライブは規模が大きく、フォークジャンボリー級のものである。今でもユーチューブで「5時SATロックウェーブ」の様子が多数アップされている。当然、ラフィンノーズの演奏も見られる。

 私もスタッフの一人として会場に居たが、ラフィンが出る時は大観衆がステージ前の柵を押して壊れそうになっていた。スタッフ全員で押さえに行ったほどだ。まあ、スタッフで押さえても野外ライブのパワーには焼け石に水だ。区画ごとに柵を設置しているが500人や1000人の力を受け止めることになる。全体では数万人居るので必死である。

 

 先週。ゲストにラフィンのNAOKIさんが来ることを告げられたが…。何と!その日は、元「5時SATマガジン」のプロデューサーと数十年ぶりに飲む約束の日。当時の出演者と作家仲間、さらに、別のプロデューサーもかけつけた。

 偶然だが…。なんだか嬉しい。来週、NAOKIさんがゲストに来ることを伝えると昔話に花が咲く。

 家に帰り、押入れをあさった。どこかにラフィンノーズの自伝本「イースター」があったからだ。あった!この本は昔ゲストに来るバンドの勉強の為に買ったものだ。

 

 この番組では時々、出演者や素人さんを主演にした青春ドラマを作っていた。番組の中で紹介するショートストーリーなので、いわば「オールスター隠し芸大会」のドラマの様な作りである。プロデューサーが言った「今年のドラマは、小林が書けばいいやん!」私「ヒエー!」今までは私の師匠Mなど超大御所が書いていた仕事だ。

 「ラフィンノーズのチャーミーも出てくれるから、言いそうなセリフ書いて」「ギョエー!」。確かスケボーの大会に不安を感じる主人公の前にチャーミーが現れて「何も気にせんでええ!臭い大人の言うことなんて聞かんでええ!思いっきりやれたらメッチャええやん!」などのセリフを書いた気がする。これは、自伝本「イースター」を参考にしている。実際のこのシーンはチャーミーさんのアドリブで別の言葉を言っていたが…。私の原稿を見たKプロデューサーが「チャーミーが言いそうな言葉やな!」と言ってくれたのを覚えている。

 

 NAOKIさんは「5時SATマガジン」のことを覚えていてくれるだろうか?



 

 

 

 

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直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

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