放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

映画「大名倒産」の脚本家!

 6月に「大名倒産」という映画が全国公開される。この映画の脚本(共同脚本)の一人は、私の大学時代の知り合い、稲葉一広さんである。

 

 ネット書籍「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語~」(note)に登場する人物である。

 

 そう。國學院大學落語研究会で、私の一年先輩だった万年堂まん丸さん(花廼家団五楼)である。

 私の所属した東海大学落語研究部が文化祭に突入する時行われる「山手一周徒歩で歩く」というイベントに、他大ながら参加(通常、國學院は新宿の出発を見送るだけなのだが…)。うちの部員が持参したオモチャの刀をうばいとり。街の自販機や電柱を斬りまくっていた先輩である。その想像力は凄く、電柱に向かって「また、つまらないものを斬ってしまった!」と、五右衛門みたいなことを言いながら、映画に登場した剣豪の切り方を使い分けて闘っていた。立ち回りのモノマネという珍ジャンルと何かが憑依したような動きが笑いを誘っていた(30分ぐらいで飽きましたが…当人は一晩中やっていた)。

 

 この、まん丸さんは学生の中でも特に真面目な性格なのだが…。よく警察に尋問される運命の人だ。大学時代に駅の改札を出ると知らない女性が手を掴んで「この人です」と言ったら、警察に取り囲まれて連れて行かれた経験の持ち主だ。

 どうやらレイプ犯と顔が似ていたらしい。警察も被害者本人が自信をもって「この人です」と言ったので、なかなか帰してもらえず講義に出られなかったらしい…。

 この不運は社会人になってもあったらしい…。

 

 そんな、真面目で不運な先輩が共同脚本の映画「大名倒産」。私は注目せざるおえない。実は…あの番組のゲストにと考えている。

 

 この人。脚本家になった経緯も変だ!(ここでは書きません)。ちなみに、青山学院落語研究会OBのフリーター・アナ・森たけしさんと、この方は落研同期となる。青学と国学は渋谷の校舎が歩いてすぐ。お互いの部室を行き来していた様だ。

 

 私は一年後輩となる。三年の時。まん丸さんと同じ落語会に出たことがある。青学の先輩が「饅頭怖い」をやった後。私が「反対俥」。この時、私はヘタなのに変なウケ方をしていたので、次に登場した、まん丸さんはやりにくそうだった。「粗忽長屋」を真面目に変えずにやっていた。やはり、真面目な人である。