放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

落語協会・新真打・三人と扇辰師匠と市馬師匠と一之輔さん!

 年間購読している演芸専門誌「東京かわら版」9月号が届いた。表紙は落語協会の新真打三人である。

 おや!…私はこの三人の真打それぞれに思い出がある…。

 

 10年以上前。FMラジオのJFNで元旦に入船亭扇辰師匠の特番を担当したことがある。「らくごの心」という新春特番で、落語の現在を解説する番組だ。

 この特番では、落語に登場する浅草のレポートや、落語の歴史、師匠と弟子とは?など、基本的なことを優しく解説していた。

 この時。師匠と弟子の対談で、入門仕立ての前座・入船亭辰じん(新真打・扇橋)さんがスタジオに来ていた。ラジオ局からはギャラが出そうにないので、私は個人的に師匠の扇辰さんに内緒で一万円のご祝儀をあげた(ラジオの特番でこんなにあげたら、あまりギャラは残らない)。あの時の、前座さんが大名跡・扇橋を継ぐとは感慨深い。私が前座さんにご祝儀をあげたのは、この時、だだ一度だけである(扇辰師匠が大学時代からの知り合いということもあるが…)。私は先見の明があるのだろうか?チョット自慢である。

 

 こちらも10年以上前だが、テレビ朝日の「落語者」という番組を構成している時。ディスレクターと共に、出演をお願いした柳亭市馬師匠のお宅を訪ねたことがある。番組の趣旨を説明していると、お茶を出してくれた。私はお茶を飲んだ後「このお茶美味しいですね!私、静岡出身なんで、美味しいお茶を飲むと嬉しくなるんです」と言ってみた。すると、市馬師匠は前座さんに「ほら!そんなに良いお茶じゃなくても、チャンと入れると美味しくなるだろう!二杯目は羊羹をお出しして!」。市馬師匠はそれからずっと笑顔になった。

 多分、師匠はお茶の入れ方を新人の前座さんに教えていたのだろう。この時、お茶を入れてくれたのが市弥君!(新真打・小燕枝)である。

 

 そして「落語者」の収録でスタッフ全員で市馬師匠を囲んで写真を撮った。その時。ちゃっかり番組には出ていない市弥君が前列で写っている。大したものである。

 

 こちらも10年程前だろうか…。FMラジオ「サンデーフリッカーズ」(JFN)主催でファンイベントを兼ねた落語会を開いたことがある。

 会場がネットしていない東京と不思議な会だったが、ラジオの公開録音も行われ、地方から参戦したリスナーも多かった。

 私にはまるで吉田拓郎の「つま恋」を思わせる衝撃である。ラジオのイベントの為に、県をいくつもまたいで見に来るなんて、音楽でしかありえないと思っていた。

 この時。ゲストとして一席やったのが春風亭一蔵さんだった。一之輔さんの弟弟子だが、楽屋でも「がはは!」と笑い、ラジオの収録が入っていてもビビることのない度胸のある若手だった。

 客席も良くウケていたのを憶えている。

 

 今回の落語協会の真打三人は…。とても楽しみな若手だ。

 東海大落研としては、後輩・芸術協会の柳雀が一押しだが…。こちらも、目が離せない…。

 

 

 体調を壊したが、やっと、回復してきたのでエッセイを書いてみた!まだ、扇辰師匠が二年後輩の(国学院)シベリ家翌柳だった頃のお話です。

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直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

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