放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

猛暑に鰻と吉田拓郎のラストアルバム!

 噂では、今、インドより日本の方が暑いという。電力不足が深刻だが、熱中症対策でエアコンはつけた方が良いそうだ。

 スーパーの階段の電気が消されていた。せめてもの省エネである。私もテレビとラジオを同時につけるのをやめた。

 

 暑いので今日何を食べようか…。と思うと、やはり、鰻だ。隣町の鰻屋まで自転車で行くことにした。

 行くとやはり混んでいる。みんな考えることは同じだ。私はビールと一番安い梅の鰻重を頼んだ。すると、私の次に入って来たオジサンが(年下だが)ビールと肝焼きと、竹の鰻重を注文した。何だが感じ悪い…負けた感じがする…。

 

 ビールと一緒にお通しの「ひじきの煮物」が来た。「ほらほらほら!ビールを頼むと、これがサービスで来るから、ツマミなくてもいいんだよ!」と心でガッツポーズの私。

 オジサンは「ひじき」には目もくれず「肝焼き」で飲んでいる。何だか感じ悪い…。

 

 鰻は焼き上がりに時間がかかる。そこで、私は「ひじき」をほんの少しづつ食べてビールを飲む。ひたすら飲む。ラガーお代わりだ!猛暑のせいでいつもよりビールが余計に飲めてしまう。「ひじき」の小鉢でビール二本とは、なかなかの酒飲みだ。落語「妾馬」の八五郎が「こっちとら、魚あらさないのが自慢でぃ。塩なめたって五合いっちゃうんでぃ」と言ったのを思い出す(今はこのくだりをやらない人も多い)。

 「こっちとら、ひじきの小鉢なめてビール二本でぃ!セコイんでぃ!」てなもんだ。

 

 私は誰かと一緒だったら「松」か「特上」を頼んで「うざく」なんかも頼む。しかし、一人だと、急に「モッタイナイお化け」が出てくる。なら、鰻屋など行かなければいいのだが、猛暑だと何故か行きたくなるのだ。

 

 やっと「梅」が登場した。山椒を沢山かける。これも、貧乏性か!ちなみに、ビールを飲むと少し小さな「梅」が丁度よい。鰻重の「松・竹・梅」は大きさが違うだけで「味」は同じなのだ(とある店の人に聞いたことがある)。

 私はどうだ!と言わんばかりだ。年寄りのお腹に丁度良い量だ。私は勝った!ミエに打ち勝ち、最適の食事をしたのだ。

 

 デパート内の店舗だったので、エレベーターを下るとレコード屋が見える。「おっ!そうだ!今日は吉田拓郎最後のアルバムの発売日だった!」。

 私は店頭の話題のコーナーを見た!あれ?無い!アーティスト名で「よ」を見た。あれ!最新アルバムが無い。横を見ると山下達郎の最新アルバムは山積みである。「あれれ!」もう一度、入り口を見直すと「山下達郎のアルバムの山の隣に、張り紙がある」…「吉田拓郎のニューアルバムは売り切れました。予約承ります」。

 サスガは拓郎だ!隣の山積みの山下達郎が不思議である。この店。拓郎を甘く見て入荷数を少なくしたのではないだろうか?

 

 そんなことを考えていると…。便意が襲ってきた。あわててトイレに駆け込んだ。ビール二本と「梅の鰻重」でも、私のお腹にはターハイだったのか?それとも、拓郎売れ切れのショックが腹に来たのか?!

 

 隣の服屋で、サラサラの涼しいシャツを買った。結局、「松」食べるよりお金を使ってしまった。別腹ならぬ、服は別会計である。拓郎のアルバムがあればさらに散財だったことになる。

 

 今日も、クダラナイ一日だった!

 

 

 

 

 昨日。国際基督教大学落研の女子学生の落語を観た。ウサギの宇宙人が地球にやって来る自作の落語だった。ウサギの宇宙人とは、手塚治虫の「ワンダー3」みたいである。学生が自由に考えて自由にやる落語は好感が持てる。うまいヘタは二の次。楽しんでやっていればそれで良い。

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直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

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