放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

アメリカ戦車!唯一完成したプラモデル…。

 プラモデルが好きだった子供の頃を思い出して、色々なプラモデルを買ってしまう。しかし、作る熱意がないので箱を積んで眺めている。

 これは、旧車好きがガレージに幻の名車を置いて、あまり乗らずに眺めて磨いて楽しんでいる様なものかもしれない。

 中には途中まで作ったが、やめてしまって数年ほったらかしのものもある。ソ連の戦車(ラジコン)やウルトラマンのジェットビートルがそれだ。いつか、完成させたいのだが…。「いや、今は仕事が優先だから…」と思っているうちに作業をやめてしまった。サクラダファミリアの様に生涯完成しない可能性も出て来た。

 

 そんな中…。唯一完成したのがアメリカの戦車「シャーマン」である。第二次世界大戦で活躍したものである。ドイツの「タイガー」には勝てなかったが、日本には脅威となった戦車だ。当時の日本戦車の写真を見るとシャーマンより鉄板が薄く見える。日本の軽戦車には、砲塔の後ろが鉄板で覆われていないオープンタイプのものまである。ゼロ戦と同じように燃費や走行性能を重視したのか?それとも、鉄そのものが不足していたのか分からないが、設計のコンセプトが違う様だ。

 

 ちなみに、FMラジオ「サンデーフリッカーズ」(JFN)で春風亭一之輔さんが地方に居る時。代打でパーソナリティをやったアナウンサーの登坂淳一さんに聞いた話では、アメリカでは観光で戦車を運転できるそうである。

 「私、アメリカで、あの有名な戦車を運転したことあるんですよ…なんて言ったかな…」

私は即答した。「昔の戦車なら、シャーマンじゃないですか?」

 「そう、シャーマン!車みたいにクラッチなんですよ!」

 「そうなんですか…」

 

 この会話は本番に一切生かされなかったが、私の中では「アメリカでは観光客が本物の戦車に乗れる」というウルトラ情報がインプットされた。

 

 話はそれたが…。プラモデルのシャーマンを作る時。大人なので、それなりの塗装が出来ないと格好悪い。

 しかし、私はケチなので専用スプレーなどは使わない。子供の頃と同じ「無いものは使わないシステム」を貫いた。

 所ジョージさんが見たら「ダメ~!全然、ダメ~!」と言われそうだが、私は物量が無くても工夫だけでなんとかする日本の戦いだ。

 

 基本となるプラカラーだけは買ったが、塗るのは刷毛のみ。そして、説明書は無視して、雪の中の戦いを想定。グリーンの塗装の上に雪をあしらうことにした。しかし、白のプラカラーは手元にない。

 そこで、昔、革ジャンにペイントした時買った、100円ショップのアクリル絵の具の白が残っていることを思い出した。「これ、使えるんじゃねーの!」と、アクリル絵の具をティッシュに付けて、適当に車体を叩いてみた。「おっ!」なんだかそれっぽい。そのまま、キャタピラにも白で汚しを入れる。しばらくすると…。キャタピラが切れた。「あれ!」アクリル絵の具はプロスチックを劣化させるのだろうか?

 でも、私はめげない。「よし、キャタピラが切れて慌てたところのジオラマ」とした。プラモデルの匠が見たら「C級の出来」だと思うが…。私には満足だった。

 「これ、どこの戦い?」と聞かれたら答えられないが…。雪の中でもどこかで闘った筈である…。と言うことにしておく…。

 

 このヘタクソさは、なんだか、学生時代の私の落語の様だ。小さん、志ん朝、談志、円楽、柳朝、といった凄い師匠のマネは捨てて、雰囲気でなんとなく仕上げている。

 

 そんな、私のヘタクソ作品です。あっ!黄色の土風も100円のアクリル絵の具です。

 プラモデルはヘタでも楽しい!当然、世界のタミヤの製品である。

 

 

 プラモデルなど全く作らなかった学生時代。毎日、朝方寝て起きると「笑っる場合ですよ」を見ていた。

 四年生の時。ドラマ「ふぞろいの林檎たち」が始まり。「俺と同じだ!」と思った…。実際は女子との交流は無いので違うのだが…。「俺は中井貴一の仲手川だ!」と勝手に思っていた。さらに昔には「俺たちの旅」を見て「俺は田中健のオメダだ!」と思った。時任三郎でもなく中村雅俊でもない…。子供の頃から立ち位置は一致している。実際は柳沢慎吾秋野大作の気もするが…。

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