放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

私は演芸作家ではない…。

 随分前になるが…。ある落語家さんに誘われた飲み会で、大阪の有名な演芸作家・Oさんにお会いした。

 東京の落語家E師匠が私とOさんと飲んだ翌日。「東西の演芸作家と飲めて楽しかったです」とのメールをくれた。私はすぐに返信した。「私…演芸作家ではないです。コント作家でもないです。頼まれればやりますが、基本はバラエティや情報番組の放送作家です」と答えた。

 

 私ごときが、演芸作家と名乗るのはおこがましい。一度だけ、東京の夫婦漫才を書いたり、漫談のネタを書いたことはあるが…。基本的に演芸は書いていない。

 落語の設定や話の中のアレンジ、ギャグをアドバイスしたことはあるが、一本丸々書いた落語は上演されていない(書いたがやってくれなかった)。

 

 やって来た主な仕事は、番組の流れを作る構成台本。ロケ台本。ナレーション台本。さらに、頼まれた時だけ放送用のコントを書いている。これらの仕事の時も「コント作家」とは言わず、放送作家として書いている。

 「どっちでもいいよ!」との突っ込みが聞こえてきそうだが…。コントや演芸に命をかけて書いている作家達を見ていると…。とても名乗れないのである。彼らは劇場用の演芸を書く職人。放送など意識してはいないのだ。そこが潔い。逆に私はテレビの前しか意識していない。禁止用語の無い柔らかな展開である。

 

 私の目的は「文化祭の様に楽しく毎日を過ごすことだ」。演芸台本は文化祭の様な楽しさではなく「甲子園の試合」の様なものだ。

 常連の強豪校(有名な演芸作家)は試合を楽しみながら勝利するが、私の様な地方の公立校が初出場した状態での「甲子園」は、力が入ってガチガチ!いい試合をしても、二回戦は突破できない。

 

 私は文化祭の様に肩の力を抜いた時、力を発揮するタイプだ。

 

 今、文化祭の様な番組はどれだろう?これは、ラジオの「サンデーフリッカーズ」(JFN)だ。他に甲子園どころか「日本シリーズ」みたいな仕事もやっているが、ガチすぎて体力、知力、運まで使ってしまう。

 やり遂げた後の心地よい充実感があるのだが…。ガチの試合は毎回だと息が切れる。

 

 次回の「サンデーフリッカーズ」のゲストには「山口めろん」ちゃんがやってくる。本人は「呼ばれないけど行きます」と言っていたが、本当に来る様だ。

 

 まさに「文化祭最強のゲスト」である。

 

 眠いが馬鹿笑いして乗り切るのも文化祭と似ている。

 

 ちなみに、私の田舎、静岡県磐田市袋井市ではメロンの栽培がされている。かの有名なS屋の一万円以上するメロンは袋井産と聞いたことがある。

 オバサンの実家がメロン農家なので「一万円のメロンと三千円のメロンと、そんなに味が違うの?」と聞いたことがある。すると…。

「味は一緒よ!高級メロンは網目が芸術的に綺麗なのよ!」衝撃の答えが返って来た。

(あくまで、オバサンの意見です。他の農家は違うかもしれません)

 

 贈答品用の高級メロンは、網目の出来で値段が決まっていたのだ。これが本当なら、メロンは果物ではなく芸術作品である。画廊で売った方が良い。

 

 話はそれたが、次の日曜日…。唄う高級メロンがやってくる。網目は綺麗に揃っているのだろうか?それは、皆さんが耳で確かめて下さい。

 

 

 メロンなど三年に一度ぐらいしか食べなかった学生達の青い記録!網目はいびつだったが、その果肉は禁断のフルーツだった。

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直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

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