放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

映画「ONODA」を観た!

 今日、映画の「ONODA」を観た。海外の監督が小野田少尉の戦争を映画にしたものだ。

 小野田さんの本とは少し違っている部分もあったが、そこは演出としてフィクションも入れているのだろう。

 

 三時間ある映画だが、飽きずに観られる。日本で放送されたテレビドラマでは無かった、戦闘シーン。敵を撃ち殺すシーンもある。

 この役者さんが小野田さんとソックリなのに驚いた。

 

 任務を解除する上官役は、イッセー尾形さんが演じている。こちらも素晴らしい演技だ。

 

 私は昔から小野田さんに興味を憶えていた。小野田さんは陸軍中野学校の二俣分校でスパイ教育を受けた。

 この二俣は静岡県の西部。私の田舎磐田市と近い。私の中学から二俣高校へと進学した者がいる距離である(県立高校の学区内)。

 秘密のスパイ教育学校があると言うことは、それだけ目立たない田舎ということだろう。

 

 スパイは戦死しても存在が秘密なので公式記録には残されないそうだ。情報を集めて伝える為に死んではいけない。玉砕してはいけないという通常の兵士とは違う使命を帯びている。戦国時代で言えば忍者的な存在だ。

 

 私が子供の頃。ルバング島日本兵が銃撃戦をして一人射殺されたというニュースが流された。子供ながらに本当に驚いたものだ。多分、最後まで一緒だった小塚さんのことだと思う。

 

 熱帯のジャングルに、まだ、闘っている日本兵が居る。これは、日本中の話題となった。数年前。横井さんの「恥ずかしながら帰って参りました」が有名になったが、今度は現役で戦闘を展開しているのだ。

 

 当時の現代っ子には、まるで現実とは思えないドラマの中の様な世界だった。

 

 小野田さんは私の父親とほとんど年が変わらない。そう思うと、さらに身近に感じられるのだ。戦争に翻弄された当時の兵士たち。その本当の気持ちは、我々若造が知る由も無い。しかし、その事実は風化させてはいけない。

 

 そんな気持ちに成る映画でした。

 

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 あっ!「恥ずかしながら…」は横井さんでした。小さなことは気にしない!とにかく、良い映画でした!