放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

桶田敬太郎と景観が最高の亀山ダム!

 十数年前。釣り仲間の桶田敬太郎君から電話があった。

 

 「今度、亀山ダム行きましょう!」

 「それ、どこ?」

 「千葉県です。河口湖は放流バスで釣り堀と同じですけど、こっちは、自然に増えた奴で、景観がいいんですよ!」

 

 早速。千葉県の亀山ダム(亀山湖)へと向かった。川崎からアクアラインを使って千葉に渡り、そこから、またかなり行ったところだ。「千と千尋の神隠し」に出る様な、不気味なトンネルを抜けて進むと、その川があった。

 

 そこは、ダムで沈んだ様で水中に元道路の後や、木が立ち並ぶ林がある。魚が隠れる場所が満載だ。

 しかし、ブラックバスに使うハードルアーは立ち木にひっかかってしまうので、ワームと呼ばれるゴムのルアーがメインだ。

 

 最高に釣れそうな景観なのだが…。これが、全然、釣れない。当たりすらないのだ。小さなルアーに一度、追いかけて来た時があったが、私と目があって、引き返して行った。「こいつら、釣り人になれている」。

 

 ここは、釣り好きにはメジャーなフィールドで、トーナメントも開かれている場所。魚の経験値が高いのだ。

 電動のボートを借りて、探検隊の様に細い支流を進む我々。気分は「野生の大国」のクストー隊長だ。

 しかし、ベテランのバス達は、初心者の我々をあざ笑うかの如く反応しない。

 

 途中、雨で少し中断して釣り宿で休んでいると…。目の前でボートから向こう岸の岩場からブラックバスを釣った人が居た。

 

 「あれ?釣れてるぞ!」

 

 私は岸から、対岸まで遠投でハードルアーのトップ(水面を浮くルアー)をキャストして、水中の岩場の上をかすめる様に動かしてみた。すると…。大きなブラックバスが下から飛び出してくわえた。

 そのまま、合わせて引くと、しっかり針にかかり、難なく釣れてしまった。ここは、もう一投してみよう。

 すると、隣の岩場でも同様に釣れた。さらに、その隣にも投げると、着水と共に連れてしまった。

 よく、雨が降ると「魚の活性が上がる」と言うが、まさに、その状態である。

 

 そんな、私を後ろから見ていた敬太郎が言った。「ボート借りた意味なかったですね!」

 

 その日は、一日中やって、結局、ボートからは何も釣れず。私が岸から釣った三匹だけが釣果となった。

 

 帰りがけに船宿の女将さんが言った。

 女将「小林さん、岸から釣るところ、モニターで見てましたよ!よかったですね!」

 私「それは、どうも…」

 女将「ボートの釣りはどうでした?」

 敬太郎「二、三本ですね!」

 私「そうね!今日は、きつかったね!」

 

 我々は、ミエで嘘をついていた。

 

 釣りって…。なんと外れの多い遊びだ!この後も「霞ヶ浦」「桧原湖」「相模湖」「西湖」「山中湖」「千葉の謎の湖」「印旛沼」「雄蛇ケ池」等々…。外しまくる我々だった。その話は、また、いつの日か…。

 

 

 魚以上に誰も食いつかないと言われているネット書籍は、まだ、西湖でクニマスを見つけた、さかな君も見つけていない。

ちなみに、西湖は「ウルトラセブン」第二話の「湖の秘密」(エレキング)のロケ地である。そして、ウルトラセブンの照明は小林哲也。私と同姓同名だ!(ブログの中にも登場しています)

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「嗚呼!青春の大根梁山泊~放送業界編~」も出ました!こちらの文章は、今後も新原稿がアップされる予定です。

 

直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

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