放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

ロードスターのメンテナンス・実話!

 私は、初期型のマツダ・ロードスターに乗っている。三十年前の車なので、当然、メンテナンスにお金がかかる。

 

 今まで、機能しなくなったエアコンを替えたり、発電機を替えたり、全塗装したりと、その都度お金がかかったが、直しながら乗るのがクラシックカーの醍醐味だ。

 

 七年程前。突然、マニュアルのギアーが入らなくなるトラブルが起こった。信号待ちでギアーが入らなくなり、走れなくなってしまったのだ。

 どうやっても、固くて入らない。しばらくすると入るのだが、また、入らなくなる。仕方ないので業者を呼んだ。

 すると、ギアーが入るのだ。何度やっても入る。一度、エンジンを切るとしばらく入る様だ。

 

 原因不明で業者は「あなたのやり方がダメなのでは?」と思っていた様だ。しかし、私は、この時点でこの車に二十年も乗っていた。絶対にどこかオカシイ筈だ。

 

 私はディーラーの工場に持ち込み、調べてもらった。すると、原因は分からないという。「整備士が何日か乗ってみたが、ギアーが入らないことは無い」という。車はそのまま帰って来た。

 そんな筈はない。と私が乗ってみると、やはり、ギアーが入らなくなった。そこで、気づいたのだが、坂道で入らなくなることが多い様だ。

 多分、整備士は平らな道ばかりを走っていたのだろう。

 

 私は電話して「坂道で入らなくなる」と伝えた。しかし、「工場で調べると坂道でも大丈夫だった」との返事。

 私は「とにかく、直してくれ!これでは乗れないから」と車を持ってゆくと…。

 

 「では、ミッションを替えるしかないですね!」

 

 三十万ほどしたが、それで直るなら私は構わない。新品に交換してもらった。そして、乗ってみると…。また、ギアーが入らない。

 車は工場に戻った。

 

 整備士「原因がどうしても分からないんですけど…クラッチを替えたら直るかも?」

 私「クラッチは新品に交換したばかりですよ」

 整備士「じゃあ、ミッションが不良品なのかな?もう一度、ミッション替えてみます。今度は無料で替えますから」

私(心の声)「無料は当たり前だ!もう、三十万も払ってるんだから…」

 

 二度目のミッション替えの後。乗ってみると、また、すぐにギアーが入らない。整備士は「私が乗った時は大丈夫でしたけど…」いったいどんな乗り方をしているのだ。整備士は言った。

 

 整備士「もう一度、クラッチ交換させて下さい。無料にしますから。これで、もし、ダメだったら、もう、うちでは何もできません」

 私(心の声)「ふざけるな!車ごと買い替えさせる気かよ!」

 

 クラッチ交換した車が帰って来た。すると、ギアーはスコスコと入る、私が買ってから二十年で一番良いクラッチの状態だ。実は、元々二速に入れる時、カチッと入らず、グジッとする感覚があった車である。私は中古はそんなものだろうと気にしていなかった。今回は、まるで新車の様な完璧なコンディションになっていた。

 

 私「今度は、完璧ですよ。新車みたいです」

 整備士「やっぱり、前のクラッチがダメだったんですね~!」

 私「前のクラッチは、数か月前にお宅で交換したものだよ」

 整備士「いや…それは…」

 私「ミッションが原因じゃなかったんだから、三十万円返してくれないかな?」

 整備士「いや、それは出来ません」

 私「だって、そっちのミスでしょう?」

 整備士「でも、一度、交換したら無理です。二度交換してるので、こっちも損失してるんです」

 私「それは、原因が分からなかった整備側の問題でしょう?大体、ギアーが入らなくなるまで乗って確認しないから悪いんでしょうが!」

 整備士「でも、無理です」

 

 結局、ミッション代は帰って来なかった。

 

 ちなみに、頻繁にエンジン停止した時も、この工場では原因が分からず。レッカーで呼んだ業者のオジサンが「ああ、この止まり方はダイナモ(発電機)です。ディラーの整備士は、新人が多くて分からないんですよ。我々、何度もこのパターン立ち会ってますから、うちで交換しますよ」と、すぐに交換してくれた。

 

 お陰で、現在の私の車の状態は完璧である。

 

 

 

青春のクラシックカーみたいな奴らの、お馬鹿なドキュメント!つまらなくても、交換は出来ません。

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「嗚呼!青春の大根梁山泊~放送業界編~」も出ました!こちらの文章は、今後も新原稿がアップされる予定です。

 

直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

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