放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

キダ・タローさん!追悼!

 浪速のモーツワルト・キダ・タローさんがご逝去された。ご冥福をお祈りいたします。

 

 実はFMラジオ「サンデーフリッカーズ」(JFN)のゲストに、キダ・タローさんが出たことがある。電話での出演だったが、ご自身の作品集のCDについて話された。印象に残ったのは、ご自分でどの曲を作ったか忘れていることだ。作品を渡したら、もう次の作品しか考えていなかった様だ。名作のCM音楽を量産していながら、過去は振り返らない方だった様だ。

 長く活躍する人は違うものだ。私なら一つヒットしただけで「あれ、俺が作ったんだよ!」と一生自慢しそうである。

 

 その昔。名古屋の公開生番組で歌手のオーディションをしたことがある。その時、審査員長がキダ・タローさんだった。

 高校生やOLなど予選を勝ち抜いた歌手志望のアマチュアが唄って審査したのだが…。音楽事務所や関係者の方から「この中で、デビューはチョット…」と言われてしまった。仕方なく「今回は該当者なし」となりプロは排出できなかった。

 その残念な発表の後。生放送でキダ・タローさんがカメラに向かって怒った。「この番組どうなっとるんや!みんな夢を目指して真剣に応募してるんや。該当者無しって、視聴者バカにすな!」。

 キダさんの言葉はスタッフに突き刺さった。確かにその通りだ。かつての人気番組「スター誕生」でも事務所の看板が上がらなければデビューできなかったが、決戦大会では誰かに上がっていたと思う。例え上がらない決戦大会があっても、次の大会ではプロになる人が出るのである。

 それに引きかえ…我々がやっていたオーディションは一度限りのもの。「良い人がいればスターを生みたい」という志の低いものだったのだ。

 

 本番で怒った、キダ・タローさんは立派で威厳があって、視聴者さんにも強いインパクトと優しさを残してくれた。そして、スタッフに大切なことを教えて下さったと思う。

 

 それ以降…。この手のオーディションでは「受け入れ先のないオーディションはダメだ!」が基本となった。

 

 キダ・タローさん、貴重なご意見をありがとうございました。

 

 

 

 

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「嗚呼!青春の大根梁山泊~放送業界編~」も出てます。

 

直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

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