角川映画「セーラー服と機関銃」には、思い出が沢山ある。放送していると、つい見てしまう。
この映画の公開の頃。薬師丸ひろ子さんは玉川大学の女子大生。私は大学時代、小田急線で薬師丸さんを見かけたことがある。当時は、大スターが一人で電車で大学に通うのが普通だった。ホームに居た他の学生も「サイン下さい」などとは言わない。気を使って気づかないフリをしていた。
その後。部室に行くと「今、薬師丸ひろ子と小田急で一緒になって、びびった~!」と得意げに話していたが…。大スターに簡単に近づくのは「無粋」と心得ていた。
「セーラー服と機関銃」には、組員が校門に並んで次期・組長の薬師丸さんを迎えるシーンがある。私の師匠Mはよく「俺も、同じ経験がある。お爺さんが組長で、葬式の時、若い衆が横一列になってお辞儀した」と語っていた。「Kのボンですね!こちらへ」と会場に案内されたそうだ。少し盛っているかもしれないが…。23才で弟子入りした私は純粋で信じていた。
映画の中で薬師丸さんをバイクに乗せて走る組員は、若き日の林家しん平師匠である。今なら、瀧川鯉斗師匠がやりそうな役だ。この当時、しん平師匠はまだ若手(二つ目かな)で、ゴジラの頭を被って落語をするなど破天荒な芸風で話題になっていた。
数年前。ラジオ「サンデーフリッカーズ」のゲストに来てくれたのがとても嬉しかった。私が好きな噺家・柳家わさび師匠・主演の「落語物語」の監督でもある。
そして、私が初めてギターを買った20年前。偶然、飲み屋で一緒になったミュージシャンにギターの手ほどきを受けた。その人は、「セーラー服と機関銃」のテーマのエレキを弾いていた人だった。冒頭のM~チャンチャッチャ~チャンチャーン!のエレキである。
40年程前。大学の先輩が大喜利で「セーラー服と一晩中」という下ネタギャグを言っていた。これも、鮮やかに思い出される。
当時、私は原田知世・派だったが…。今観ると…薬師丸ひろ子さんは素晴らしい…。だから何なの?と言われそうだが、素人コラムなんてそんなものだ。
あっ!今、放送が終わった!
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直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…
安いです。上→200円。中→300円。下→300円。
「放送業界編」800円(高そうに見えますが、上中下に分けていないので、枚数と値段は同等です)
放送作家で専門学校の先生・下村稔さんが「上」に登場する「初めての下宿の描写」を褒めてくれました。私としては意外な部分でした。落研入部前の不安な若者の描写が良かったそうです。
「青春落語バカの楽しいエピソード」有名劇団の主催者や脚本家、演出家絶賛!
社会人落語の大御所・若木家元翁(元治ー)さん(国学院OB)、フリーターアナ・森たけしさん、神奈川の先生・木馬さん、山梨の大学で語学を教える、とんぼさん、も読んだかどうかは分からない名作エッセイ!
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