ミュージシャンの中野督夫(なかの とくお)さんが逝去された。過去のブログにも書いたと思うが…。
中野さんはセンチメンタル・シティー・ロマンスのリーダーでギターリスト。薬師丸ひろ子さんの「セーラー服と機関銃」のテーマで、エレキギターを弾いていた方である。加藤登紀子さんのコンサートでもバックを務めていた。
私は初めてギターを買った日に、飲み屋で中野督夫さんに会った。ギター見ると「今日買ったの?どれ!」と手に取って弾いてくれた。「うん、初心者だったら、これ、いいんじゃないの?三万ぐらいした?」「一万です!」「これ、一万なの?中国製凄いな~!」と言って、ギターを教えてくれた。
私は中野さんのことを良く知らなかったが、ミュージシャンということは知っていたので、とてもありがたく、恐縮したものだ。
今は、生意気にももっと高いギターを使っているが…。中野さんに教わった「まず、キダーに話しかける!お前は、どこから来たんだい?どこの国の木なんだ?」と、素材と会話する精神的教えは今も忘れていない。
道具を大切にする精神は、日本の野球とも似ている。
実は、同じ店に中野さんの息子さんも来ていた。彼もミュージシャンである。私が初めて練習を始めた「シンシア」(吉田拓郎&かまやつひろし)のオシャレなアレンジを教えてくれたのが、この息子さんである。
私はギターの出発は、中野親子の弟子だった。
テクニックは、その頃から二十年向上していないが、なんとなく誤魔化して弾く方法を憶えた。
今日は、中野督夫さんの追悼の意味を込めて「シンシア」でも弾いてみようか…。
ちなみに、この飲み屋は今は無い。世田谷線宮の坂近くにあった「月がでた」である。この店では、昇太師匠と中野さんが一緒になったことがある。中野さんは「今から落語家さんが来るの?偉い師匠だったら緊張するなー!鶴瓶さんなら親しいんだけど…」と言った。この言葉に、こっちが緊張した。鶴瓶師匠って…大御所すぎる!
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