放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

「キックの鬼」が好きだった!

 今更だが「沢村忠に真空を飛ばせた男」(細田昌志・著)を購入した。沢村選手は私が小学校低学年の頃の大スターだ。

 

 アニメ「キックの鬼」と「キックボクシングの中継」は欠かさずに見ていた。「キックの鬼」はアニメと実写が混在する作り。後の全日本男子バレー「ミュンヘンへの道」にもこのパターンがみられる。

 

 アニメの中の必殺技「真空飛び膝蹴り」は、実際の試合でも使われる現実の膝蹴り。まるで真空状態のように「空中で止まって蹴りが出る」というのだ。

 

 子供達が熱狂しない訳がない。真空飛び膝は他の選手には出来ない。本場タイの選手がやっても実況では単なる「膝蹴り」になってしまうのだ。

 これは「ウルトラマン」のスペシウム光線巨人の星」の大リーグボールに準ずる技である。中継を観た子供達は「やっぱり、沢村は空中で一度真空になっている」と信じていた。

 いや、真空に成っていた。相手の顔面から血が出たら、真空のカマイタチのせいなのだ。それが正しい子供たちの見解だ。

 

 キックの鬼・沢村さんは日大空手部で学生チャンピオン。放送作家高田文夫先生は学生時代に練習する沢村さんの姿を見ているという。

 

 キックボクシングといえば、若き日の鈴々舎馬風師匠がリングアナをやっていたことでも知られる。

 

 ある日。南武線の某駅・Mの古本屋で「キックの鬼」のカルタを見つけた。つい買ってしまった。もったいなくて紙で包まれたまま開けてはいない。

 子供の頃の思い出が詰まった玉手箱の様だ!

 

 年末に「沢村忠に真空を飛ばせた男」を読み…。正月にカルタをやってみようか…?あっ!ダメだ!家族も子供も居なかった。

 一人でカルタはできない。一度、全部の読みをテープに吹き込んで、自分で取ってみるか!「ぼっちキャンプ」を超える「ぼっちカルタ」…。やめておこう!

 淋しくなるばかりだ!

 

 

 

名人が「鰍沢」をやると、本当に雪が降ると信じていた頃の、いたいけなエッセイ!

         ↓

宣伝。ネット書籍「嗚呼!青春の大根梁山泊東海大学・僕と落研の物語~」上・中・下

 

「嗚呼!青春の大根梁山泊~放送業界編~」も出てます。

 

直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

安いです。上→200円。中→300円。下→300円。

「放送業界編」800円(高そうに見えますが、上中下に分けていないので、枚数と値段は同等です)

 

放送作家で専門学校の先生・下村稔さんが「上」に登場する「初めての下宿の描写」を褒めてくれました。私としては意外な部分でした。落研入部前の不安な若者の描写が良かったそうです。

 

「青春落語バカの楽しいエピソード」有名劇団の主催者や脚本家、演出家絶賛!

社会人落語の大御所・若木家元翁(元治ー)さん(国学院OB)、フリーターアナ・森たけしさん、神奈川の先生・木馬さん、山梨の大学で語学を教える、とんぼさん、も読んだかどうかは分からない名作エッセイ!

      ↓ 

https://note.com/bakodayo1874basu