放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

校則に激怒!

 昭和49年春。中学に入学した時のことだ。私は入学式で「よし、これからは真面目にやるぞ!」と意気込んでいた。

 大きな志を胸に、入学式へと参加していた。

 

 入学式で簡単な校則の説明があったのだが、私には「どうにも納得できない」決まりがあった。何と!「男子はコート使用禁止」と書いてある。

 この差別的な校則を見て、愕然とした。「コートが使用できなければ、男子はバスケットもバレーも出来ないのか?しかも、何で女子だけ使用できるのだ?ここはアマゾネスか!」

 

 私は怒りがこみ上げた!「♪バスケットコートも使えない、こんな世の中じゃ、ポインズン!」である。

 

 私は手を上げて、抗議してやろうかと思ったが、気が弱くて出来なかった。そして、他の男子が何故「抗議」しないのか不思議だった。PTAが抗議しても良い案件である。

 

 帰り道。私は仲間に聞いた。

 

 私「何で男子はコート禁止なんだよ?」

 仲間「えっ!お前、コートなんか使うの?」

 私「いや、バスケットもバレーも苦手だけど、使いたいよ!」

 仲間「お前、何言ってるの?あれは着るコートだよ!」

 私「あれ?そうなの…!」

 

 男子は昔ながらのガクランなので、コートみたいなものだ。その上にコートなど着る発想はない。わざわざ校則に書くのが不思議なぐらいだ。

 それにしても、当時の私は「先生は説明がヘタ」としか思えなかった。

 中学校でコートと言えば、スポーツのコートである。衣類のコートを着ている中学生を見たことが無かった私の常識では、コートは私服だ。着てこないのは当たり前である。「男子は衣類のコート禁止」と何故かけないのか?

 今思えば、女子はOKというのも不公平だが。当時はそれは感じなかった。

 

 私は「授業の内容が分からない理由」が分かったような気がした(それは、チャンと聞いていないこっちが悪いのだが、そこは棚に上げる)。彼らは自分では分かっていても人に伝えるのがヘタなのだ(当時の私の出身校に限ってのことですが)。

 

 しかし、手を上げて「抗議」しなくて良かった。同級生全員の前で恥をかくところだった。とはいえ、私と同じ勘違いをした人は居なかったのだろうか?

 未だに不思議である。

 

 

  勘違い人生は、大学でピークに達する!その全てが「間違い」の連続である。青春に「正解」などほとんどない!

 夢の坂道は、木の葉模様の石田畳…登るとそこは「ハマリ」と「騙し」と「笑い」に満ちていた。勘違いした「俺たちの旅」は、間抜けで卑屈で剽軽だった。

 小椋佳が「引退宣言」とた今、我々も「終活」の入り口へとたどり着いた!

 これは、後輩達への押しつけがましい「遺言」である。「北の国から」の黒板五郎風…。

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直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

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脚本家の穴吹一朗君も稲葉一広さん、神奈川の高校の副校長・木馬君も呆れたエッセイ!

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