放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

母の苦悩➁

 子供を過保護に育てた母には、過去、苦悩の歴史があったことを記したが…(遡ってお読みください)

 

 実は、その前にも大きな出来事があった。それは、母が10代の頃。歳の離れた弟が二人居たので、母は子供ながら母親代わりの役目を担っていた。

 

 戦後すぐのことだ。母は家の用事があって、幼い弟(長男)を妹に任せ、一瞬離れてしまった。すると、次の瞬間。激しい車のブレーキ音と鈍い音がした。

 自宅は大通りに面していたのだが、長男はジープに引かれて即死してしまった。そのジープには進駐軍の兵士と中国人の商人が乗っていた。

 運転者は中国人で米軍相手に大きな商売をしていた様だ。二人は車を降りて、謝罪したが、そのまま何の保証もなく去って行った。

 

 その時は、弟が結核にかかり、ペニシリンを買う為に田畑を売って、やっと助かった直後の出来事だという。

 近所の方は「一人せっかく助かったと思ったのに、何で?」と、気のどくがったという。

 

 この時の、トラウマは母だけではなく、その場で、長男を任された妹(オバサン)の心にも大きな傷となっていた。道の向こうに友達が現れて、弟を握っていた手を一瞬離した時の出来事らしい。 

 

 数年前。今もこの時のことを後悔していると母とオバサンが語っていたことがある。それを聞いた私は、つい、「気にしない方がいいよ!もう、生まれ変わってるって!」

さらに私は反射的に言ってしまった。

 「その子、俺かもしれないよ」

 

 すると、母は「えっ!今、私もそう思ってた!」

 

 そして、私は…「なんでそんなこと言ったのだろう?そんなこと考えたこともないのに…」と不思議な感覚になってしまった。

 

 でも、それで気が楽に成るなら、それで良いと思った。

 

 でも、私は「あれ?!」と思った。実は、私は子供の頃から、道の左右を確認せず飛び出す癖があったのだ。

 中学ぐらいでも自転車で見えない四つ角を飛び出して、引かれそうになったことがあった。

 サスガに高校からは確認する様になったが…。今、思うと、よく事故にあわなかったものである。運が良いとしか思えない。または、何かが守ってくれているのか?

 

 私は、ある霊感のある人に「痩せたお爺さんが守ってるよ」と言われたことがある。

 母方のお爺さんは痩せていた。ジープにはねられた子供の父親である。

 

 まったく、非科学的だが…。何か私にはジーンと来るものがある。 

 

 なんとも私に似合わないスピリチュアルな話だ。江原さんか美輪さんにどこかで会えないものだろうか?まあ、無理でしょうが…。

 

 

今日は、笑いがどこにも無い。ツマラナイお話でした。

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