放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

これも、昇太さんに貰った…。

 何十年前の事だろうか…。東海大学落語研究部の先輩・春風亭昇太さんの家で飲んでいる時…。

 「これ、お前にやる!」

 「ありがとうございます」

 

 差し出されたのは、車のアルファロメオのプラモデル。タミヤの製品である。この時、私は車に詳しくなかったが、なかなか渋いプラモである。

 

 私は子供の頃。プラモデルと言えば戦車、装甲車、ジープ、が王道だった。サンダーバードも作ったが、やはり、子供たちの主流は戦車である。戦争は嫌いだが、子供達は兵器の造形が好きだった。

 

 昇太さんは、当時、テレビ東京で「RCカ―グランプリ」という、タミヤ一社提供の番組の司会をしていた。当時の部屋にはラジコンカーのプラモデルが沢山あった。中には恐竜のプラモデルが有り。ピンクに塗られていた。私は「これ、ピンクって、色違いすぎませんか!」と突っ込むと、昇太さんは言った。

 「お前は何も知らないな!恐竜の本当の色は分かってないんだぞ!図鑑ではとりあえず、今いる動物の常識的な色にしてるけど、骨しかないんだから、ピンクだったかも知れないんだよ!お前は、無知だな~!この前、NHKでやってた!」

 一瞬尊敬したが、心の中で「テレビ見ただけかい!」と突っ込んでいた。

 

 とにかく、当時は番組のМCということもあって、部屋にプラモデルが沢山積んであったのだ。

 

 私は家に帰って、アルファロメオを調べた。若い頃、古今亭志ん朝師匠が乗っていたアルファロメオ・スパイダーの会社である。今では街を走っているが、昔は日本で乗っている人は極一部の車だ。

 ちなみに、私は志ん朝師匠と同じスパイダーと同じ物を買おうとしたことがある。試乗までしたのだが…。マツダ・ロードスターに乗っている時と感覚が同じだった。排気量は多く燃費は少し悪い。私は試乗の後、お店の人に「マツダ・ロードター」とほとんど同じですね」といってしまった。店の人は「いや、高級感…イタリア車のブンブン回して走感じは、別物ですよ」と言っていた。私は「スピードが怖く、ブンブン回して運転しないので、気づかなかった様だ」。結局、買うのをやめてしまったのを思い出す。

 

 しかし…。大人になると…。プラモデルはなかなか作れない。小学生の時なら、徹夜してその日のうちに作ったと思うが、箱を鑑賞して棚に飾って、そのままとなった。あれから、引っ越したが、今も箱のまま持っている。30年近く持っている。

 

 

大学で先輩達に青春の楽しさを貰った頃のお話。「俺たちの旅」に憧れて大学に行きたいと思った。そして、あのドラマを作った制作会社は、国民的演芸番組・Sも作っていることを後に知る。水道橋博士的人生の伏線回収である。

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直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

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