放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

打ち上げの挨拶で…

 ある打ち上げの飲み会で、くじ引きに当たると「何か挨拶」するという企画があった。普通ならビンゴやジャンケンで豪華賞品の当たった人が「お礼に挨拶」をするのだが…。

 不景気のせいか、賞品は無しで「面白い挨拶」をするという「罰ゲーム」の様になってしまった。しかも…。「今回は出演者の挨拶は無しで、スタッフとアシスタントの演者だけで籤をします」と、理不尽な宣言がされた。

 前説のの落語家さんとマネージャーや作家が対等に対戦することになる。これは、キツイ!

 

 最初の籤で当たったのは、前説のレジェンド・真打の〇〇師匠だ。一番手として場をなごます挨拶をそつなくやってくれた。

 二番目の籤がひかれると…「作家の小林さん!」…おいおい!いきなり芸人の後に素人にヒットかよ!「完全罰ゲームじゃねーか!」。

 そこで、今年あったスタッフと私のエピソードを話してみた。すると…「あれ?皆さんが超注目して私の話を聞いている」。まだ、酒が一杯目なので聴いてくれる形なのだ。あの有名な師匠達も「ジッと」見ていてくれた。「これは…いける!」と思った瞬間だ。そこで、短めにある落ちを言うと!「ドカン!」とウケた!「おいおい!これ、学生時代のピークの時に味わった、千人が笑ったあの感覚だ!」。調子に乗って、その後の展開と落ちを追加すると…「グワン!」とまた笑いが起きる。ここは、素人が深追いすると火傷するので、すぐ「小林でした!」と挨拶を終えた。

 

 心の中でガッツポーズである。その後、若手の芸人さんが当たるが…私よりウケない!「おいおい!きてるぞ!」。偉い先生から「小林、暫定一位!」と声が出た!「おお~!俺、今日、来てるぞ!」。挨拶なのにもはやMー1みたいだ…。前説の若手芸人達が籤のたびに「当たるな!」と拝んでいる。「こらこら!当たるな!じゃなくて、プロのプライドで俺の方がウケてやる」と何故思わない?!

 その後、当たった若手の皆さんは実は爆笑をとった。追い込まれて苦肉の策で闘ったが、ここでウケるセンスは大したものだ。

 さっき「当たるな!」と拝んでいた彼が、スタッフネタで大きくウケた!私のウケがプロ根性に火をつけた!

 

 しかし…楽しい筈の飲み会で何で、こんな目にあわなきゃいけないんだ!

 

 でも…「ああ~!面白かった!俺、ウケたからいいや!」

 

 今日は全編自慢の「みんなに嫌われるブログ」でした!

 

 

 

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