放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

ダム見学!揚水式!

 先日。知り合いから発電所見学に誘われたので行ってみた。群馬県のダムと長野県のダムを使った揚水式発電所だという。

 えっ!「揚水式!」私は、この言葉に懐かしさを感じた!

 

 40年以上前。工業高校電気科の授業で「揚水式発電所」を知っていたからだ。陽水式とは深夜などの電気を使わない時間に水を山の上に吸い上げて、電気が足りない時に、その水を落として発電するものだ。

 山の斜面に立てに金属の太いパイプが設置してあるものを見たことがある人も多いと思う。あれが「陽水式」である。

 

 ウルトラマン第三話「科特隊出撃せよ」に登場する透明怪獣・ネロンガが、電気を食べる為に襲う発電所に、この「揚水式」のパイプがあったと記憶している(間違っていたらすいません)。

 

 40年以上前の授業では、「設置された数は少なく、あまり主流ではない」ということだった。

 

 しかし、今回の揚水式発電所は上と下にダムがあり自由に上下の水を使えるという。しかも、発電量が私の習ったものより莫大だ。説明を聞くと20年程前に完成している。私が習った教科書の頃は無かったものだ。「なる程!」と納得する私が居た。

 しかし、高校時代は電気の授業が大嫌いで、微分積分が出る電気の式などなんだか分からなかった。元々、数学が分からないのに工学部のレポートの様な計算や考察が出来る訳がない。私の興味は電気の発電所の仕組みなど、計算が登場しないページにしか行かなかったのだ。

 中学の理科でも地層や花の仕組みなど計算の出ないものが好きだった。台車、滑車の力の計算など見るのも嫌である。

 

 おや!脱線した!

 

 「揚水式発電所」の解説を堪能した上、上野ダムという発電所の下方にあるダムカードを貰った。解説の職員が「上野ダムなのに下にあるというややこしいことになってますが、地名なので許して下さい」と語った。言いなれた伝統の鉄板ギャグなのだろう。笑いも少し起こっていた。

 

 私は発電所だけでなくダムも見学したかったが、少し離れている様だ。

 

 そして、発電所から車で30分程走った場所にある御巣鷹山に登った。あの忌まわしい墜落事故の現場である。慰霊碑に線香をあげた。

 そして…。新人の頃のこの日を思い出していた。ラジオ番組の見習い作家のバイトでスタジオの隣の部屋に居ると…。プロデューサーが慌てて入って来た。

 「おい!飛行機が落ちた!今日のドカン〇〇〇は中止!流石にドカン!とは流せないだろう!」

 このコーナーの「ドカン」は確かに爆発音だが飛行機とはまったく関係ない。しかし、腕利きの放送人は極めて常識人である。ドカン!という音だけでも自粛したのである。この時、忖度と言う言葉は知らなかったが、大人の忖度・コンプライアンスを学んだ気がした。

 

 50歳近くなって、ある番組で、あの事件の時、C&(←何故か文字化けしている。何だ!この記号は?!)Aをかけて怒られたのが悔やまれる。人は時と共に学びを忘れる様だ!

 

 

 

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「嗚呼!青春の大根梁山泊~放送業界編~」も出てます。

 

直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

安いです。上→200円。中→300円。下→300円。

「放送業界編」800円(高そうに見えますが、上中下に分けていないので、枚数と値段は同等です)

 

放送作家で専門学校の先生・下村稔さんが「上」に登場する「初めての下宿の描写」を褒めてくれました。私としては意外な部分でした。落研入部前の不安な若者の描写が良かったそうです。

 

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