放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

傘の悲劇!そんな馬鹿な!?

 今朝。仕事に行くのに傘をさした。昔、買って一度だけ使った傘だ。つまり、ほとんど新品である。

 さすと作りもしっかりしていて、ビニール傘としてはかなり良い!

 

 駅に着いて傘を閉めると…バリバリ!と音がした。あれ?と見ると…。傘が爆発してウニの様に骨が全方向に出ている。「なんだ!これは?」初めて見る光景である。

 私はとっさに傘をもう一度さしてみた。バリバリ!バス!今度は、折れた骨が傘のビニールを突き破って、やはりウニの様に丸くなっている。直径60センチぐらいのとげとげの球体である。傘の中心が錆びて骨が全てはずれていた。雨がたまったまま傘立てに立てていたのだろう。

 また、傘を閉じたが動かない。このままでは、電車にも乗れない。どうやってもたためないのだ。

 仕方がないので電車を乗り越した。

 

 少し考えたが、捨てる場所が無い。さらにこのままでは混んだ電車には乗れない…。

 

 そこで、ビニールをはがすことにした。はがして骨だけをたたむと、何とか閉じて縛ることが出来た。お陰で電車を三本乗り越した。

 

 仕事先の水道橋の駅で降りると激しい雨。売店で傘を買った。壊れた傘と二本持ちで仕事の会場へと行くことになった。

 私の壊れた方の傘を見た、あるマネージャーさんが「何これ?オシャレな傘?」と言った。

 どうやら、不規則に骨が出ているのはデザインでオシャレなブランド物と思った様だ。

 そんな馬鹿な!?世の中はありえないことばかりだ。

 

 馬鹿にされるので、春風亭一之輔さんには内緒にした。壊れた傘ぐらいで一生の汚点ぐらいに言われるからだ。

 何事も無かった様に収録に挑む私…。そんな私に傘は何も語らない…。ただ、骨を露出させているだけだ!

 

 

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