放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

ラジオ番組の内容をイラストにしながら楽しむリスナー!

 某番組の放送を聞きながら、トークの内容やアクシデントをイラストにしているリスナーがいる。

 

 まったく新しいタイプのマニアックなリスナーだ。その昔はラジオのリスナーはハガキ職人と呼ばれ、一週間考え抜いた渾身のネタをハガキに込めて真剣勝負をしていた。そのハガキの面白さはプロをもしのぐものだった。

 かつてハガキ職人放送作家になったB・Mさんは学生時代応援団で太鼓を叩いていたが、利き腕で無い左で叩いていたそうだ。

 それは、大好きな番組に贈るハガキを書く利き腕は神聖なもの。手が筋肉痛でうまく書けなくならないように、あえて左で叩いたそうだ。

 応援団に対しては失礼な気もするが…。超A級リスナーの拘りはすさまじい。

 

 今、スラストを描きながら聴くリスナーも同じようなこだわりがあるのだろう。

 

 私の後輩にあたる放送作家の斎藤振一郎君は日本一の「野球ヲタク」(コラムによく登場する)。観戦試合は全てスコアーブックを付けている。トイレに立てないのでビールは飲まないという。それでも我慢が出来ない時は漏らしたままスコアーを付けたこともあるという。

 大人が漏らしながら観戦している姿を見て、隣の人はどんなリアクションをするのだろうか?成人オムツを使っている可能性もあるが…。

 

 とにかく、皆さん、情熱が凄い!この熱を他の事に使ったら天下を取れるのではないだろうか?「何?もうマニアックに天下を取っているって?」そうかも知れない。