放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

桂竹丸一門会を観た!!

 先日。國學院大學落語研究会のOB・往復亭びん太さんから電話があった。淡路島から東京に出て行くから会いたいという。

 このびん太さんは私の二年先輩で「めんどくさい人」と言われている。人は良いが話がつまらなく、状況説明がヘタクソなので何を言っているのか伝わらない人だ。62才だと思うが、トークのヘタさは学生時代から変わっていない。40年前。満員のホールで「饅頭怖い」をやったのに人情噺の様に客席を沈めた伝説の逆名人である。

 

 私は「また、ツマラナイ話を聞かないといけないのか!」と落胆したが…。びん太さんは「人情があり」「男気のある人」である。國學院大では煙たがられていたが、先輩は絶対の東海大落研の私は後輩のていを崩さない。

 「押忍!」とばかりに出かけることになった。

 

 そこで、東京かわら版を見ると…。丁度その日。上野広小路亭で「桂竹丸一門会」があるという。

 竹丸師匠は交流があった駒澤大学落研OBでびん太さんの二つ先輩。そこで一緒に一門会を観ることにした。

 とても良い会で、竹丸師匠のお弟子さんの落語のレベルが高いのに驚いた。私は笹丸さん、竹紋さんを始めて観たが…。「おっ!これは…」と思える演出、ウケ方をしていた。お馴染みの竹千代さんの新作も良い出来だ。

 そして、何より竹丸師匠の高座の落ち付き、余裕、存在感に驚いた!「この一門…面白いぞ!評論家の皆さんは何故あまり書かないのか?!」と思う程である。

 

 我々は満足して帰ろうとすると、私と面識のある竹千代さんが現れて「楽屋に挨拶しませんか?」と言う。

 竹丸師匠は昔から面識があるし、今日はびん太さんが居るので訪ねることにした。すると竹丸師匠は、太った田舎のオッサン見て叫んだ!

 「お前~!往復亭びん太か~!懐かしいな~!40年ぶりじゃないか~!」

 

 変なテンションで盛り上がってしまった。

 

 その最中、私は楽屋の端っこに見たことのある顔を見つけた。「あれ?あなたは、岡大介さんじゃないの?」「そうです」。

 岡大介さんはカンカラ三線で唄う芸人寄りのミュージシャン。FMラジオ「サンデーフリッカーズ」(JFN)のゲストに来たことがある。

 何と!弟子の竹千代さんの紹介で、竹丸師匠に初めて会いに来たそうだ。

 

 昔の落研と今の仕事がなんとなくシンクロした。ちなみに、桂竹千代さんは昇太師匠と漫才をやっていた実志さん(山﨑氏)の高校の後輩である。ここも少しシンクロした。

 

 水道橋博士の唱える「人生は伏線の回収」という言葉が思い出された。偶然だが、人生の伏線の回収は「面白い!」

 

 

 往復亭びん太さんがシラケていた頃のおバカな学生のドキュメント!

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直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

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