放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

電動自転車が壊れた!

 山の上に住んでいるので、数年前に電動自転車を買った。ママチャリでは立ちこぎでも坂を登れないのだ。

 電動自転車は十万円以上と高かった。しかし、山なので仕方がない。

 

 三年程すると…。バッテリーが弱く成っきた。これは買い替えるのに高いかも知れない。それでも、ギリギリまで使おうと、六年程たったろうか?

 バッテリーの%表示の液晶が一部消えた。後残り何パーセントかは勘で憶測することになった。それは、充電から換算すればなんとかなる。

 

 そして、先週。今度はギアの変則が壊れた。軽いギアで壊れれば良かったのだが。一番重いギアで止まって変速できない。

 これでは、もう山は登れない。最近できた小さな自転車屋に持って行った。ワイヤーを変えるのに一時間かかるという。そこで、近くの「漫画喫茶」と「カラオケ」と「ビリヤード」が一緒になったような施設に入ってみた。

 

 ここは、何と!電動マッサージチアもパソコンもある。ソフトクリーム、ジュース、食べ放題・飲み放題である。

 漫画を読みながらマッサージして、ソフトクリームを食べた。マッサージ機が体を傾かせてくるので、ソフトが落ちそうだ。パソコンには手が届かない。

 

 どうやら、マッサージの時は、マッサージだけに集中するものの様だ。マッサージ機がつま先を包み込みもんでくるのだが…。夏なので私は裸足だ。なんだか、水虫がうつるのでは?と気になってしょうがない。

 

 とりあえず「ドカベン」一巻を読み直すと、もう、一時間だ。なかなか良い場所なので後ろ髪を引かれる思いで出ることにした。料金は450円ぐらい…。安い!

 有料だが食事もあるので、ここで仕事だって出来そうだ。もはや駅前に個人事務所を持ったようなものだ。

 

 自転車屋へと行くと…。

 

 自転車屋「すいません!ワイヤー変えたけどダメでした!部品取り寄せると一週間かかりますが、どうしますか?」

 私「取り寄せて下さい」(他に方法が無い)

 

 私は小学生以来の立ちこぎで途中まで行き、あとは自転車を引いて山を登った。汗があふれ出る。ソフトクリームで冷やした体が台無しだ。

 

 あれから、五日たった。まだ、部品入手の電話は無い。何かトラブルだろうか?私が書いた「電話番号が間違っていたのでは?と不安になる。時々、前に住んでいた番号を書いてしまうのだ。

 ちなみに、風呂の換気扇も止まらなくなり、先程、直してもらった。今年は次々と壊れて行く。自動車のラジエターが壊れたのも今年だ。

 

 中国占星術によると、今年は「天中殺」の後半である。十二年に一度の悪い年である。コロナ禍で世界中が天中殺なので、私だけではない気もするが…。
  物が壊れるぐらいで済めば安いものだ!

 

 自転車屋まで徒歩で行って確かめてみようか?いや、一週間というのだから、あと二日待ってみよう。