ふと、昔見たドラマ「茜さんのお弁当」を思い出した。大学二年生の頃だったと思う。四十年前のことだ。
「茜さんのお弁当」は八千草薫さんの主演で、ピンクレディーのミーさんや所ジョージさんも出演していた。
不良として嶋大輔など、銀蠅一家も出演していた。主題歌は「ジェームス・ディーンのように」。派手なリーゼントに皮ジャンでお馴染み、Johnnyの作詞・作曲・唄の名曲だ。
実はこの頃。私は後輩の女子大生と同期の女子大生の家を一日ごとに訪ねていた。エッチな関係はないのだが「晩御飯食べに来てよ!」と誘われていたのだ。
当時、東海大落研は「クラブ内恋愛禁止」というルールがあった。私はクラブ第一の正統派部員だったので、恋愛はしないが「部屋に遊びに行くのは」セーフなのだ。
実際、同期の女性はクラブを辞めていたので、元々セーフなのだが、一年後輩の女性は、まだ、部員なので「アウト」である。
しかし、「晩御飯作るから一緒に食べようよ!」と言われて、断る訳がない。
そこで、のこのこと…。一日おきに、別の女子大生の部屋で夕飯を食べていたのである。まったく、ずうずうしい話だが、食費まで浮いてしまうので夢の様だ!
この頃。ドラマ「茜さんのお弁当」が放送されていた。同期の彼女に部屋に行くと、ドラマをやっていたのだ。
当時、私はテーマ曲の「ジェームス・ディーンのように」を聞くと、後ろめたい気分になったものだ。つき合ってはいなかったので、問題はないのだが、同期や先輩にバレると勘違いして「説教」になるからだ。「つき合っていない」と言っても「でも、エッチしたろ!」と信じてくれないのだ。
私は退部した同期の女性の前で、落語の稽古を見せていた。夜中に「饅頭怖い」をやって「うるさい!」と苦情が来たり。大家さんが「夜遅く男性を部屋に入れるのは、チョット!」と苦情を言いに来たこともあった。
それ以来、夜中に落語をやることは無かったが、夕方になると落語を見せるので、やたらと稽古が出来る。おかげで少しだけ上手くなってしまった。
しかも、晩御飯が出るので言うことなしである。その後は、彼女が語る友達の話などを聞いて、合いの手を入れていた。
まさに、青春の一ページである。
そんなことを、ふと思い出したついでに、ネットで「ジェームス・デーンのように」の動画を見た。ザ・ベストテンのものだ。
改めて聞いてみると、ギターコードが簡単そうだ(学生の時はギターが弾けなかったので気づかなかった)。
ネットでコードを見ると…。「おっ!俺にも出来そうだ!」
早速、アコギで弾いてみた!テンポは速いが、少し練習すれば弾けるレベルだ。ギターに合わせて歌うと、学生時代の彼女たちの部屋が思い出される。
今思うと、何もしないとはモッタイナイ話だが…。昔の落研生はドラマ「俺たちの旅」と同じで、なかなかくっつかないものなのだ(他のサークルは違いますが…)。
「茜さんのお弁当」は、不良たちが弁当屋を手伝う話だったろうか?ドラマの内容はまったく覚えていない。とにかく八千草薫さんがけなげで前向きな店主を演じていた。
♪おいで~カモン、カモン、カモン~暗い目をして~カモン、カモン、カモン~すねていないで~カモン、カモン、カモン~走りだそうぜ~!
ギターのレパートリーが一曲増えた。新しい曲を弾いたのは一年ぶりぐらいだ(いつも同じ曲ばかり弾いている)。
コロナ禍は無駄なことをしてしまうものだ。
同期と後輩の元女子大生にも是非読んで欲しいが、絶対無理な、落語馬鹿青春日記のドキュメント・エッセイを皆さんに!
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