放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

一之輔・鈴本・主任の代わりに生配信!

 春風亭一之輔が十日間連続で落語の生配信をしている。現在、八日間が終わった。毎日、あまりに面白い。無観客でも手を抜かず自分が楽しんで演じているのが分かる。
 「初天神」の後半を変えた「団子屋政談」「粗忽の釘」「百川」「千早ふる」「青菜」「らくだ」「笠碁」「鰻の幇間」。どれも、独自の演出・アレンジがされている。
 
 噺はかえるが壊さない。この匙加減に高い技量が見える。
 
 しかも、最終日の高座は、上野「鈴本」の高座から配信するという。ネットでの視聴者は、土曜の夜、4万9千人を超えていた。東京ドームがほとんど埋まる人数である。この日はネットで投げ銭制度がとられた。一人百円出したら四百九十万を超えることになる。
 凄すぎる!このスタイルで千円の落語会を開けば、計算上は一夜で四千九百万以上になるわけだ。
 
 優れた演者なら、寄席は無観客の有料ネット配信で十分儲けがとれることになる。将来、エンターテイメントの形が変わるかも知れない。