放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

早朝バズーカならぬ「早朝落語」?!…

 今朝。起きて驚いた。何故か落語を話している私…。意味もなく早朝バズーカならぬ「早朝落語」を始めていた。

 学生時代にやった「提灯屋」だが…。前半は飛ばして、いきなり米屋のご隠居に広告を読んでもらう。広告の文句を逆手にとって提灯をタダにするメンバーは、本当は4人なのだが3人に減らし。分かりにくい「剣片喰」をやめた。

 

 提灯屋に行く途中で、セリフを言っている…。「判じ物の掛け軸みたいに騙そうか!蛇から血が出てへーびーちーでー!(ABCD)みたいな奴で…」これは、学生時代覚えた小三治師匠のネタにはないものだ。志ん生の枕に出て来る。

 提灯屋の店を見て「イイ造りだなー!金かけてやがるな!あっ!見事な提灯の絵の看板がある!これを広告に描けってんだい!字ばかり書いて来るから飲み屋と間違えちゃうじゃねーか!」これも小三治師匠のネタには無い。「表で誰か騒いでますな?お客さんですかな?」「おう!お前のとこだな、この広告よこしたの」「へい!さいでございます」…。

 何で落語など40年やっていない私なのに、アドリブが利くのだろう…?

 

 はっ!と思った!私は毎週、ラジオの本番で生で天才的なアドリブ入りの落語を13年間も聞いているのだ。これは、門前の小僧…である。ソデで芸を盗む弟子と同じだ。テンポも40年やっていない割には出来ている…。

 

 しかし、私はどこでもやらないし…。他大学のOBに誘われた落語会の出演も断っている。なのに、朝起きてなんとなく落語を話してしまう。

 これは、毎朝、お経を唱えてしまう田舎のお婆さんの領域に入ったのか?人には見せられないが自分の中ではOKなのだ。

 毎日、弾くフォークギターと同じである。こちらは近所の人には聞こえているが…。そのくらいは昼間なら我慢してもらうしかない。近所のお嬢さんのピアノと同じである。

 

 だが、住宅街で落語が聞こえたら…不動産を通して苦情が来そうだ。