放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

実家の未使用の部屋で…

 実家に帰った時。建てて以来使われていない部屋に入ってみた。この家は、私が大学三年ぐらいの時に建て替えたものである。

 私は夏休みに帰省して、知らない家が建っていることに気づいた。知らないうちに建て替えていたのだ。

 当時、父親は「退職金で現金で買った!」と自慢げだった。そして、山の様な札束を出して「ーー万円なんて、実際に見るとこんなに薄いんだぞ!数えてみるか?」「いいよ!」「とにかく経験の為に持ってみろ!」私は束の現金を持って「確かに、そんなに重くないな!」と言ってかえし

 父親は「今から、新築の家のお金を…現金で払ってくる」と宣言して、原付バイクで出かけて行った。その後ろ姿は誇らしげに輝いていた。

 

 その時、建てた家に使われず物置になっている部屋がある。ここは、私が就職して帰って来た時の為に用意された部屋である。

 残念ながら、私は内定までとった地元企業には就職せず、東京で仕事することになった。そこで、部屋が使われないままとなったのだ。

 

 この部屋には本棚があり、私関連のグッズが沢山保管されている。壁には私が中学の時とった柔道初段の証明書が額に入れてかけられている。

 本棚にファイルを見つけた…。開くと私が高校の時のテストが出て来た。字が子供みたいで恥ずかしいものだ。

 

 その本棚に

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貯金箱を見つけた…。前の東京オリンピックの時のグッズだ。東海銀行で口座を作るとプレゼントで貰える貯金箱だ。

 汚れがひどく歴史を感じる。前の東京オリンピックといえば、私の最も古い記憶が「この時の聖火ランナーを見た」というものである。三才ぐらいだと思われる。その時は聖火とは知らず、お祭りの火を見たと思っていた。

 大人になってから、それが聖火だと父親から聞いた。そんな、思い出が蘇ると…。この貯金箱が欲しくなった。

 私は父親に「この、貯金箱くれない」「そんなのどこにあったの?持ってけよ!」

 

 プレミアム価格はついていないと思うが、私の宝物が一つ増えた。物の価値は本人が決めるものである。

 

 

 

 今の実家の家が立った頃。私は老人ホームに落語で慰問に出かけていた。そして、ドッチラケを何回も体験した!介護老人ホームは特に笑わないことに気づいた。時々、バカウケするのだが、その時は老人と言ってもゲートボールが出来るぐらいの元気なメンバーだった。

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直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

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