放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

昭和57年「全日本学生落語名人位決定戦」の出番順で今気づいた!

 私は昭和57年に日本テレビで放送された、日曜ビッグスペシャル「第五回全日本学生落語名人位決定戦」に出場したのだが…(note「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語~」にも記されている)。

 

 今頃。あることに気づいてしまった。本選への出場者は11名。全国160校以上の参加(一大学三人ほどの参加)だった。まあまあの倍率で残ったことになる。

 実は、この時。東京四谷の四谷倶楽部で行われた一次予選では、今をときめくYK師匠とTS師匠も参加し「予選落ち」しているそうだ。

 

 確かに、一次予選の時。誰もウケていないのに私だけ、会場が爆発するような笑いに包まれたのを憶えている。何故私だけウケたか分からないが、適度のヘタさとパワーが学生らしかった様だ。技術的に私より上手い人は沢山居たが、皆、地味に演じてシラケテいた印象だった。

 

 予選は自分の出番が終わったらすぐに帰ったが。みんなに「君、優勝候補じゃない」と言われた。私は天狗になって帰路に就いた。

 

 収録の前日。私は明日のネタ「反対俥」を一回も練習しなかった。このネタはいつやっても出来るのと、年末にひかえた「年忘れ落語会」の主任ネタでやるネタおろし「妾馬」の練習を優先していたのだ。大きな会なので、テレビの練習など後回しにしたかったのだ。何とも思いあがった学生。完全に天狗である。これは、私の東海大学落語研究部の先輩達のマネをしていたのかも知れない。

 先輩達は「マジになるのはダサイ」「適当にやって、俺は勝っちゃうよ!シャレ!シャレ!」と言った余裕のあるスタンスだった。実は先輩達は本当は影では練習していたらしいが、バカな私は真に受けていた。

 

 この時の大会本選の出番順を記しておく。学習院(昨年二位)、立教(女性)、立正、東大(翌年二位)、法政、愛知教育、大東文化、東海(私)、中京女子大(女性)、早稲田、桃山学院(この学生は、今のタージン)。

 

 先日。同じ大会の三年前の写真を見る機会があった。前半の順番は分からないが、後半の最後が東海(S師匠)、早稲田、駒沢(T師匠)、甲南(満我)、その次は校名は不明、である。

 どうやら、予選での優勝候補は最後に続けて並べられていたらしい…。放送された本選通過者5人の内4人が後半ブロックなのだ。当日の番狂わせで前半から一人滑り込むのが番組のパターンだった様である。

 

 私の時。第五回に照らし合わせると…。予選での有力者五人に私が入っていたことになる(都合の良い解釈である)。

 実は本番の前。他の大学の参加者は私に「優勝したらおごってくださいね」とか「やっぱり、あのネタですか?」などと気を使っていたのを思い出す。

 

 実はこの時。私の順番の前の人が予選より長くやる人ばかりで、スタッフが困っていた。若いスタッフが「何で!予選と同じにやらねーんだ!困るんだよ!」と叫んでいた。それを聞いた私は「僕が短くしましょう!」と言って、倍速でやることにした。天狗になりすぎて、「スタッフを救う為に演じ方を変えても東海は勝てるよ!」とのスタンスをとってしまったのだ。

 

 結果。早すぎて、いつもよりウケなかった。それでも、ウケ方で言うと6番目か7番目に思えた。結果は、立教、大東文化、中京女子大、早稲田、桃山学院が最後に残った。昨年二位の学習院も、翌年二位の東大も私と一緒に負けている。自分をひいき目に見ると、どちらかに一年ズレて出場すれば二位や三位になれた気がする(希望的うぬぼれです)。

 

 どこかの仕事で、あの時の「学生落語」のスタッフと会ったら…。聞いてみたいものだ?「私、ヒョットして予選通過は上位でしたか?」。

 まあ、聞いても覚えている訳はないが…。

 

 

 オッサンの思い出・自慢話は若者が最も嫌うのだそうだ!となると、私は毎回「若者が最もうざいブログ」を書いていることになる。興味のある方だけ、暇つぶしにお読みください。でも、勘違いは有っても嘘やデフォルメは書いていません。もっと、当時を詳しく…。それは下より。

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