放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

山田邦子さんを見て…思い出した…

 先日、山田邦子さんを観た。最近は寄席にも出ているレジェンドだ。高座の邦子さんを観ながら…40年以上前のことを思い出した。

 私が東海大学落語研究部の部員だった頃。二つ先輩の二人が「ヤングジャンプ」の文化祭で何かギャグのネタをやったそうだ(漫才かもしれない)。

 そのステージは学生芸人の大会で、先輩たちは賞をもらって帰ってきた。しかし、優勝は女子大生だという。

 先輩の一人は、すぐに「この子が優勝だ」と確信して「あんた、優勝だよ!」と言ったそうだ。その女子大生が山田邦子さんだった。

 うちの先輩二人は、当時の学生では誰にも負けたことのない二人。私は「そんな凄い女子大生がいるのか…」と驚いたものだ。

 

 数日後。テレビで山田邦子さんがバスガイドのネタをやっていた。「あっ!先輩が言っていたのはこの人だ!」。世の中には凄い素人がいるものだと感心した。

 

 実はその二年後ぐらいに、私も「ヤングジャンプ」の文化祭に出たことがある。同期が「明日、本番だけど一緒に来てくれないか」と言ってきた。「ネタあるの?」「ない!」「じゃあ、なんで応募したんだよ」「だって有名になりたいじゃん」。

 典型的なお馬鹿である。ネタも合い方も居ないのに応募したという。

 「ネタは、黒舟(私)考えてよ!」「今からかよ!行かなきゃいいじゃないか!」「いや、頼む!」こいつは切笑(せっしょう)と言う高座名だった。まさに笑いを切る野郎である。

そんなこと言われても、一日でネタを作る力はない。そこで、先輩達が遊びでやっていた「紐を何かに見立てる「紐芸」」をやることにした。部室にあった紐に針金を通して形が自由に作れるようにした。二人でこの紐を交互に使って「眼鏡」「下駄の鼻緒」など簡単な形を作って披露するだけだ(ただのパクリ。オリジナリティゼロ)。

 私が回し役で「こいつ、ネタもないのに明日来てくれって、バカでしょ」「ほら、偉い人が怒ってるじゃねーか!」と首を絞めると審査員が笑った。今の「ウエストランド」のパターンで相方を罵倒しまくったら、驚くほど笑いが来た。最後に「昨日、考えたダメなネタを最後にやります」と言って、会場がしらけると相方の首を絞めて「見ろ!うけねーじゃないか!」と言うとウケた。

 

 ちなみに、この時、優勝は明治大学大川興行大川総裁は私のことを覚えていて、後に仕事した時「あっ!紐コンビの?」と言っていた。

 私は自分が「紐コンビ」のメンバーだと知らなかった。相方が勝手につけたようだ。

 

 そして、実は…。私は有楽町のあの局で「邦子とキッチュのテレビで遊ぶ生ラジオ」という番組でオープニングコントを書いていたことがある。私の師匠Mが作家だったのだが「コントだけお前が書け!」と原稿だけ書いて渡していたのだ。毎週放送時間に私は名古屋で仕事だったので不在。一度も邦子さんとキッチュさんには会っていない。

 しかし、邦子さんは必ずコントを台本通りやってくれた。M大先生が書いていると勘違いしていたのかも知れない。半年ぐらいやって直し無しだったと記憶している。

 

 邦子さんの高座を観ながら…。思い出が蘇る。直接、会っていないので声はかけないが…。私の中で…シンクロする。人生の伏線回収である。

 

 ちなみにキッチュさん(松尾貴史さん)には、世田谷の飲み屋で一緒になった時「私がコントを書いていた」ことを伝えました。何も感想はなかったけど…。

 

あっ!今回「サンデーフリッカーズ」とは何のシンクロもありませんでした。

 

 

 

宣伝。ネット書籍「嗚呼!青春の大根梁山泊東海大学・僕と落研の物語~」上・中・下

 

「嗚呼!青春の大根梁山泊~放送業界編~」も出てます。

 

直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

安いです。上→200円。中→300円。下→300円。

「放送業界編」800円(高そうに見えますが、上中下に分けていないので、枚数と値段は同等です)

 

      ↓ 

https://note.com/bakodayo1874basu