放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

人生は伏線回収の旅…たしかにラジオとバイクと人生…

 水道橋博士が言う「人生は伏線回収」という言葉に共感を覚えている。私も過去に何度も偶然のシンクロがあったからだ。

 今年の春。私はバイク・モンキーを盗まれた。警察に届けているが出て来る気配はない。パーツをバラバラにして売られたのだろう。

 仕方なく、代わりのバイクを買うことにした。今度は絶版車のスクーターを探していると…。乗って帰れる距離に手ごろなバイク屋があった。ネットでの評判も良いので、見に行くと…。小さい店だが説明が丁寧で誠実な店主だ。メンテナンスも完璧にしてくれるそうだ。

 

 実は今まで乗っていた盗まれたモンキーは、メンテナンスせず売られたもの。純正でないパーツがつけられて不具合が出ていた。どうやら素人がいじったらしい。結局、近所のバイク屋でフルレストアすることになった。

 エンジンまでレストアして最高の状態にしたら、すぐ盗まれた。このショックは大きかった。

 そこで、今回は多少は盗まれにくいもの。さらに、メンテナンスが完璧なものを狙うことにした。新車で買えば良いのだが、今、手に入る新車に私の好きなデザインが無い。ここがつらいところだ。

 

 バイク屋に行くと…。なんと!私の盗まれたモンキーと同じ色のものがメンテナンス中だった。「あれ!僕の盗まれたのと同じ色のモンキーだ!」と言ってしまった。別のバイクだがなんだか再会した思いだ。聴くとこの店はモンキーもレストア・販売しているそうだ。

 丁寧な説明なのと、新品の様にピカピカのお目当てのスクーターがあったので買うことにした。値段も手ごろだ。

 

 取りに行くと…。今度は店内でホンダのジャズを修理していた。「あれ?!この色…僕がモンキーの前に乗っていたジャズと同じ色ですよ」。

 このジャズは10年ぐらい前にバイク王に売ったが…。同じものでは?と思うほど似ていた。よーく見るとタンクの傷が違うので思い過ごしだ(こっちの方が綺麗)。

 つまり、私は同じ店で新しく買うバイク、前に乗っていたバイク、その前のバイクに遭遇したことになる。

 ネットで検索して、なんとなくこの店を選んだのは何か感じるものがあったからかもしれない。

 

 「新しいバイクの登録が済んだ」というので取りに行くと…。店主が「あの、放送作家なんですか?」と聞いてきた。私はメールの設定に職業は入れていないが、グーグルなどがかってに書くのだそうだ。確かにお店の返信をみたら「私の名のところに放送作家」と書かれていた(俺の個人情報はどうなっているんだ!)。

 まあ、職業は隠してはいないので良いのだが…。

 

 店主が「実は僕も昔、業界の仕事してたんです。音楽関係ですけどね…小林さんはジャンルはどんな関係ですか?」

 私「ジャンルは頼まれればなんでもです。音楽関係はほとんどしてないですね」

 店主「私がお世話になった放送作家さんが居るんですが…」

 私「業界は広いし、音楽だと名前を言っても知らない人だと思います」

 店主「昔、O事務所に居たUKさんなんですけど…」

 私「えっ!UKさん!知ってます。20代の頃、仕事貰ったことあります」

 店主「私は元ミュージシャンで…JDに居たんです」

 私「えー!私がUKさんに貰った仕事はJDが横浜のデパートから生放送する番組でした。メンバーってことは一緒に仕事してたんだ!」

 店主「実は今もバイク屋と並行して音楽の仕事もしていて(ドアを開ける)奥の部屋のコンピューターで音楽作ってます。実はTBSラジオの〇〇の音楽は私が作りました」

 

 おいおい!なんだこの展開…。そこで、思い出す…。私「元JDと言えば去年かな?サンデーフリッカーズのゲストにDMが来てますよ」

 

 そして、さらに思い出した…。二十代の頃。私が初めて買った自家用車・クレスタはUKさんが「俺の大学の同期に車屋がいるから、30万で走る車探させるから買えよ!」と言ったのがきっかけだ。私と年の近い作家は実際に30万円の初代フェアレディーℤ(後部座席ありのタイプ)に乗っていて、そのルートで買ったそうだ。私も乗せてもらったがチャンと走っていたし、塗装も綺麗だった(40年ほど前)。

 私は喜んで、車屋に行くと…。中古車屋ではなく日産のディラー。UKさんの同級生に「フェアレディー30万でありませんか?」と聞くと「丁度、下どった時しかないよ。しかも、30万だと軽しかないよ」「おや!話が違うぞ…」「あっ!今、下どったばかりのクレスタなら80万でいいよ!まだ、35000キロしか走ってないよ!試乗してみて!」

 車など買ったことのない私は勢いで「じゃあ、下さい」と言ってしまった。クレスタがどんな車かもしらないが一台目はぶつけるから何でもいいか!のノリである。

 後で分かったが…。このクレスタは暴走族に人気のあった車種だそうだ。確かによく走ったが、私はパワーのある車は苦手だった。

 

 UKさんとは乗り物関連で私と縁のある人なのだろうか?

 

 ちなみに、UKさんはラジオ「サンデーフリッカーズ」の中で時々番組宣伝が流れる「活舌の悪い、人脈の凄い、あの人である」。さらに、UKさんはH大学落研のレジェンド。かつては素人物まね番組で各局チャンピオンになったという猛者である。

 「コンバットのオープニング」の物まねなどは、子供の頃見て大笑いした記憶がある。

 

 人生の伏線回収は本当に面白い。

 

 

宣伝。ネット書籍「嗚呼!青春の大根梁山泊東海大学・僕と落研の物語~」上・中・下

 

「嗚呼!青春の大根梁山泊~放送業界編~」も出てます。

 

青春エッセイを皆様に…

安いです。上→200円。中→300円。下→300円。

「放送業界編」800円(高そうに見えますが、上中下に分けていないので、枚数と値段は同等です)