先日。東海大学落語研究部のレジェンドが集うOB飲み会が開かれた。私は宴会の進行台本担当だった。
司会は二つ目の昔昔亭喜太郎さん。会場のマイクフォロー・レポーターは喜太郎の先輩で真打の春風亭柳雀師匠という失礼な扱いとなったが…。OB命令では本人も仕方がない。真打を数年後にひかえた後輩を盛り上げようという訳である。
数十年ぶりの大規模な集まりだけに、全国からレジェンド達が大集合した。私は20期なので初期の先輩は80才クラスである。
相当なお年寄りなのだが…。マイクを持つと、饒舌で噺の展開に起承転結、笑いがある。現役当時には高度な落語を披露していたのがうかがい知れる。
ここに、現役女子大生部員が二人参加していたが…(我が部は今女子しか居ない)。彼女たちもトーク力がある。大先輩に上がってしまうことも無く、なかなかの饒舌である。実は今の女子部員は落語が上手い。ネットでプロの動画が見られるせいか、とてもレベルが高いのである。
40年前は「仕草が分からない」「上下が分からない」と…。寄席でいつかかるか分からない自分の覚えたネタを待っていた。そして、結局、かからずガッカリしたものだ。さらに、知ったかぶりの先輩に嘘を教えられて恥をかいたこともある。
まあ、愚痴は良いとして…。
私は一年先輩のOG・味彩さんに伝えたいことがあった。味彩さんは私が三年の時出た、日本テレビの「第五回・全日本学生落語名人位決定戦」の収録を観に来てくれた一人である。さらに、私と闘った東大の学生がお気に入りで「東大の人が上手かったわ!落ちも変えていたのが良かった」などと言っていた。私は「後輩の俺の落語はどうだったんだ?」と心で思ったが…(実は笑いは私の方が多かった)。先輩なので言えなかった。東大は基本に忠実なプロ的な落語だったのと、すっとしたいい男だったのも好感がもてたのだろう…。
前のブログにも書いたが…。この、東大の方はNHKのアナウンサーになった瀬戸秀夫さんだと、最近、判明。それを先輩に伝えることにした。すると、先輩は「そうなの!「子ほめ」の落ちを変えてた人よね!もし、どこかで会ったら宜しく言っておいて…」。私は今NHKには行かないし、瀬戸さんは大阪らしいので会うことは難しい。しかも、面識ないのに「宜しく言っておいて」も変である。「ニュースで見たことある、この人ですよ」とネットにある写真を見せた。さらに、学生時代の写真も私のアイフォンには入っているので見せてみた。あまりの変化に先輩は無言…。なんだ!このリアクションは!
そこで、今度は私が一年生の時の4年生。よく落語のアドバイスをくれた平頭さん、そして、ご飯を食べさせてくれたOG・茶乱さんに話しかけた。
すると、平頭さんは「黒舟のブログ。楽しみに見てるよ!」「えっ!実は先輩のことを書いたブログのアクセスが多いんですよ」などと話していると…。
茶乱さんがスマホを出し…「昔、黒舟達が秋田に慰問旅行に来た時の写真よ!」と見せてくれた。多分大学三年の時。秋田へ老人ホーム慰問(落語と大喜利)した時のものだ。この時、茶乱さんは秋田経法大付属高校の先生。我々は落研のハンテンを着て、アポなしで高校に行き、直接、職員室を訪ねてしまった時である。
校門から入ると…。校舎の上の方から「何だあれ?」と生徒の声がした。六人程のハンテン男が走って職員室に向かうと…。何故か笑いが起こっていた。
そんな思い出が蘇る写真だった。
秋田慰問でも一緒だった一つ後輩の一団楽君と話していると…。同じ一つ後輩が浜名湖でやっている民宿に行こうという話がまとまる。同期の青学OBを呼ぶことに成った。
実現するが分からないが…。また、一つイベントが増えた。
演芸として後輩OGのインディーズけん玉芸人が、フリップ芸プラス・けん玉の技で拍手を浴びていた。彼女は、去年の紅白歌合戦の「三山ひろし」さんの時。けん玉ギネス記録を達成したメンバーである。
何と彼女はコゾロフと言う名で活動し、アマチュアなのにスポンさーもついて「コゾロフ・モデルのけん玉」まで発売されているという。女子では日本初だそうだ。靴で言えば「エアージョーダン」みたいなものだ。いったい、いくら儲かるのだろう?
ユーチューブ、インスタなどで毎日ネット動画も配信している様だ!
そして、会場のいたるところで…ガチャーン!グラスが割れた。お年寄りのヨッパライは良く転ぶし、グラスを割ってしまうのだ。
店員が怒った顔で「あまりに割るんで、弁償金払って下さい」と言っていた。そんなもの、我々は当然払う。この店員はまだ青い!怒るなら「払わない」と言った時だ。
我々は逆に怒った口調で「当たり前だ!払うに決まってるだろう!」と怒り返していた。
中でも最もグラスを割った「グラス割王」レジェンドの先輩・亜ん太さんが言った。「俺、帰る!」私に言わなくても自分で帰れば良いのだが…。「そうですか!お疲れ様でした」と言うと。
先輩は椅子に座ったまま倒れた!その姿は一見、桂文枝師匠の「新婚さんいらっしゃい」の様だが、その顔は「明日のジョー」の最終回。燃え尽きた矢吹丈の様だった。
そこでやっと分かった!「もう、歩けないからお前頼む」という意味だったのだ。
みんなで抱えて、連れて行くが…。コート(ブルゾン)がどれだか分からない。70着以上の中から、その人っぽいものを見つけて「これ、私の物と言う方は居ますか?」全員に確認するは大変である。
さらに、今日泊まるホテルを聞き出すのが一苦労だ!誰かがやっと聞き出して…。スマホで調べてタクシーに伝える。乗せた後も心配だが、そこはタクシーに任せるしかない。
先程。その先輩が無事田舎に帰ったというかき込みがあった。一安心だ。
そして、今、連絡したら浜名湖の民宿も実現しそうである。
嗚呼!我々の飲み会は意外性があって面白い!所ジョージさんの言葉「めんどくさいのが面白いんだよ」が身に染みる。
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