放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

CS 巨人VS横浜戦のチケットが突然!

 昨日。大学の先輩から電話があり「今日、何してる?」と言った。このパターンは作業の手伝いなどが多い。私は「家で仕事してますが…」と、あいまいに答える。

 

 聞くと日本シリーズへの出場をかけた巨人・横浜戦のチケットがあるという。この先輩は阪神ファンなので「絶対、阪神がくる」とよんでチケットを取っていた。

 二枚取ったが、もう一人が「阪神出ないなら行きたくない」となったのでは?

 

 しかも、良い席で飲み放題、食べ放題が付いた3万円の席である。「三万円だけど、こない?」と言う先輩。私はこんなに高い席を買ったことはないが…。「この機会に行かないと一生体験しない席だ」と思った。これは、自然が私に「経験をさせてくれたのでは?」と、行くことにした。自宅での仕事は自分の判断で中断できるのだ。

 

 この席は、テレビ・ラジオの放送ブースの上の階にある。並びに日テレや各企業がおさえたビップルームが並んでいる。

 阪神ファンの先輩は両方ともファンじゃないし「配球がみたいから」と裏のモニターで見ながら酒を飲んでいる。私はもったいないので、肉眼で観戦した。時々、先輩が注目の選手の打席だけ肉眼で観に来るが、来る度に酔いが進んで口が回らなくなっているのが面白い。しこたま飲んでいる様だ。

 さらに、食べ放題の料理のオリジナル・アレンジを教えてくれた。スープにサラダ用の具を入れると「美味しい」というのだ。早速、マネすると確かに旨い。

 私がアレンジを褒めると「だろう…○▽□」また酔いが進んで活舌が怪しくなっている。

 

 なんとなく気づくと…。隣のブースは背広を着た重役風の人ばかりだ。一人、秘書風の品の良い中年女性がいる。しかも、その女性は大声で応援歌なども歌っている。何者だろう?社長秘書か?女性重役か?

 私の前のベイスターズ・ファンが隣のブースの女性に「一緒に写真撮ってもらえませんか?」とツーショットをお願いしていた。「あの女性は誰なのか?」ベイスターズ・ファンが教えてくれた。球団のオーナーですよ。応援に熱が入るのもうなずける。映画「メジャーリーグ」の女性オーナーの顔がダブルが、こちらは、映画と違い本当に応援している。

 

 とても良い試合で…。横浜は2対〇から逆転勝利。ヒット数でも巨人を上回った。最後に菅野から得点したのも劇的だ。

 とても良いものを観た。私が横浜の試合を観るのは、権藤監督が日本シリーズで優勝した試合以来だ。しめのピッチャーは大魔神・佐々木だった。

 その時。私の前の席に息子さんを連れたダンカンさんが居たのを覚えている。ダンカンさんは阪神ファンで有名だが、チームを越えて野球が好きなのだろうか?

 あっ!阪神…。これも、今回と一緒だ。

 

 帰りの電車で乗換駅に着くと…。先輩は「腹の調子が悪い…吐いて来るわ!」と去って行った。相当飲み過ぎた様だ。

 いつも思うのだが…。うちのクラブの先輩達は、いつくになっても面白い!