放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

一日楽しんだ!

 青山学院のOB文化祭。行ってみたら31回と書かれていた。そんなにやっているとは、驚きだ。OBのフリをして(一般も参加自由だからいいのだが)団扇を貰い露店でジュース、どら焼きを買う。

 座っていると、見覚え有る國學院落研OBの立丸君に声をかけられた。彼も見に来たのだ(10才位後輩だろうか?)。

 会場で隣に知らないオッサンが居たが…。私が1年生の時の4年生の鉄道笑歌さんだった。顔を見ても全く分からない。私が「四年の時の「花見小僧」の返しの切れと爆笑は東海大落研でも話題になりました」と伝えたら「そうなの!」と嬉しそうだった。

 しかし、お互い顔が判別できない。私の前に座った人も、1学年上の幕松さんだという…。名前は分かるのだが…。しかも、向こうは私をまったく覚えていない(名前も顔も)影が薄かったのが確認できる。

 

 アタチ稔さんという謎のOBがマジックをやったが…。80才だという。この「のどかな手品」が、私のツボにはまった。年老いたマギー四郎といったネタである。
 客席から「今年は切れがいいな!」との声が聞こえた。この人、毎年出ている様だ。

 私の一つ下の、火の見家はん生がプロの「たがや」の後、馬上の侍の地位や刀について講義。立ちでの完全なる講義だった。どうやら、「たがや」の馬上の侍は三〇〇石ぐらいらしい。勉強になってしまった。大学で特別講義などをやっている奴なのでトークが慣れている。ここはカルチャーセンターか!

 

 私の二つ隣の席を見ると…。なんと!元ラジオONの社長・Mさんが居た。「あっ!小林さん!」話しかけられて恐縮しきりだ。一之輔さんのラジオはどこでやってるの?」「東京FMの中にJFNスタジオがあるんですよ」「あの人体力ありますよね」「放送休んだことないんですよ」「私、ON県(イニシャルの意味なし)の独演会いってますよ」色々と気を使って話題をふってくれる。出世する人は心遣いがだきるのだ。  

 社長を勇退した今も、レギュラーで音楽番組のDJをしている方だ。私はフェイスブックで番組の内容に「いいね!」などしているが、ラジコ・プレミアムに入っていないので…。聞いていないことをバレないように必死である。

 

 会の後…。國學院の立丸君と渋谷で飲んでしまった。どんな話をふっても知識で返してくれる楽しい奴だ。エンタメ関連は何でも知っている。

 何故か山形の芋煮の話になり、立丸君が「芋煮には醤油の地方と味噌の地方があるんですよ」と言った…「あれあれ?どっかで聞いたな?」そう、前日の日曜にラジオのゲスト・朝倉さやさんが同じことを言っていたのを思い出す。

 

 立丸君は、今日見た落語「金魚の芸者」についても解説してくれた。実は私はタイトルは知っていたが聞くのは初めての噺だったのだ。

 柳家小満ん師匠が持ちネタにしていることを教えてくれた。大正時代に出来た噺らしい。つまり、「反対車」と同じころに出来た新古典だ。内容は「元犬」の「金魚版」焼き直しといったかんじだ。OGが演じていた。

 

 来年も、行けたらいこっと!