人生で初めてのゲームと言われて思い出すのは…。
私が小学校1年の頃。もっとも楽しかった野球ゲームだ。野球と言っても、あのメジャーなエポック社の「野球盤」ではない。
その「野球ゲーム」の正式名は分からない。多分、駄菓子屋で売っていたのか…何かの付録なのか…?「少年画報」の付録かもしれない。
そのゲームは野球のスコアーボードの紙が一枚。カードが無数にあって数字が書かれている。カードの大きさはボードの一回、二回…九回と書かれた白紙の四角と同じ大きさである。
カードを伏せて神経衰弱のようにめくる。二人で対戦するなら「先行・後攻」をジャンケンして決め、交互に一枚めくってボードに置く。
つまり、一回の攻撃がカードを一枚めくって置くという行為だけで終わるのだ。単純極まりないゲームだが、得点は0点、1点、2点、が多く。展開はかなりの激戦となる。9回に数少ない5点や6点が出て大逆転もあるのだ。
私はこのゲームを一人でやるのが好きだった。単純すぎて友達を誘うとバカにされる可能性があるからだ。
しかし…。一度やると意外にもエキサイティングで展開が早く、ワクワクする。
その後。「バンカース」「モノポリ」という面白過ぎるゲームが流行ったので、やらなくなってしまったが…。
今でも、あの「野球ゲーム」は名作だと思っている。ボードの紙が本物の球場を模していて臨場感があった。
今思うと、点ではなく「アウト」「ヒット」「二塁打」「三塁打」「ダブルプレイ」「トリプルプレイ」などのカードを作れば、リアルな試合にも出来た筈だ!
子供はそこに気づかないので、そのまま遊んでいた。
ところで、あの野球ゲームの正式名称は何だったのか?何の付録だったのか?謎は深まるばかりだ。昭和42年~46年ぐらいのものだと思う。