放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

30年ぶりに赤坂某局!

 ある番組の立ち合いで、赤坂の某放送局に行くことになった。30年程前に深夜放送をやって以来だ。

 その頃は旧社屋だったので、今の建物は初めてである。お上りさんの見学みたいなものだ。

 

 37年前。私が師匠の放送作家・M先生と初めて会ったのは、赤坂の局の正面にある喫茶店だった。

 挨拶などしていると…。そこに、ある女性タレントが入って来た。

 「あーら!先生ー!元気ですか?」

 「おう!何してる?」

 「×〇〇▽〇…」

 

 子供の頃に「噂のチャンネル」で見たタレントだった。その時は「サスガは東京。芸能人が普通に街に居るんだ!」と思ったものだ…。

 実際には、街でそんなに有名人に会うことはないのだが…。

 

 その時の私は…23歳…。不安しかなかった社会人スタートの地が、赤坂だった。

 

 そんなことを思い出した…。あの喫茶店がまだあったら入ってみようかと思う。

 

 赤坂は仕事以外で行くことがあるが、その時は、記憶は蘇らない。あの喫茶店など素通りだ。

 

 今日、喫茶店に入って…あの女性タレントさんが入って来たら奇跡だが、そんなことは無い。その方は、もうテレビには出ていない方である。

 面識のあった局の方も全員退職しているので、会うことは無いだろう…。

 

 人生の伏線の回収はなさそうだ!