コロナ禍で人とあまり接しないせいか…。昔の仲間のことを思い出す。先日も、20代前半の新人放送作家の頃、事務所の後輩だった斎藤君と会った。
最少人数で会って近況などを聞こうと思った。電話すると向うも「是非、会いましょう!」と言った。
仕事とは何も関係ないが、彼は日本を代表する野球ファンなので最新の「野球情報」を知りたかったのだ。
指定された鶯谷の店に入ると…。斎藤君の質問攻めにあった。向こうは私の近況や仕事の裏話を聞きたいのだ。
言える範囲で笑いを交えて答えたが…。すぐ、次の質問が来るので「野球」の話はまったく出来なかった。
彼はフォークスのウインドブレイカーを着ていたが、服装への突っ込みも出来なかった。彼の野球好きがブレていないことだけは確認できた形だ。
私は「野球噺」はあきらめて、持参したノートパソコンで浪曲「東海大学落語研究部物語」の映像を見せることにした。
しかし、店が騒がしくて音が聞こえない。結局、彼の希望により店を代えて見ることに成った。
斎藤君は日芸の落研出身なので落研関連のものに興味を持っている。私は少し自慢げに説明をした。
この浪曲は、東海大落研OBが後輩の春風亭柳雀の真打昇進のお祝いに無料で製作したもの。玉川太福さんが演じ。寄席の真打披露興行でも上演されている。寄席では浪曲だけだが、披露パーティーのものは映像付き。写真、動画、本人出演の再現ドラマもある(柳雀と昇太師匠が寄席の楽屋で初めて挨拶した時のエピソード)。
発案、作、演出、出演。全てプロのOBによる合作である。伝説の先輩と後輩が協力して作った集大成だ。
私の解説付きで鑑賞した斎藤君は「やっぱり、東海の落研が一番ですね!」…。先輩を気にしてのお褒めの言葉が出た。
私はいい気になって、そのまま家路に着いた…。「あれ?野球の事聞いてないや!」
話下手、聞き上手に、助けられ…。そんな感じである。
先日。あるテレビを見ていたら「昔の仲間に会うことは更年期障害や精神の病にも良いそうだ」。
体に良いから会いたくなったのだろうか?私は別に病んではいませんが…。満員電車に耐えられなくなりました。これは、更年期なのだろうか?
このエッセイは昔の仲間を思い出しまくり。となると、これは更年期に良い文章なのか?実はこの文章を「書いて下さい」と私に言ったのが、斎藤君だった。
私はずるい性格なので自分では面倒なことをしたくないのだ。5年前に買ったプラモデルもまだ完成していない。人に頼まれるとしぶしぶやるのだ。自主性はゼロ。そんな奴が学生時代に唯一夢中になった時のドキュメント!
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宣伝。ネット書籍「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語~」上・中・下
「嗚呼!青春の大根梁山泊~放送業界編~」も出てます。
直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…
安いです。上→200円。中→300円。下→300円。
「放送業界編」800円(高そうに見えますが、上中下に分けていないので、枚数と値段は同等です)
放送作家で専門学校の先生・下村稔さんが「上」に登場する「初めての下宿の描写」を褒めてくれました。私としては意外な部分でした。落研入部前の不安な若者の描写が良かったそうです。
「青春落語バカの楽しいエピソード」有名劇団の主催者や脚本家、演出家絶賛!
社会人落語の大御所・若木家元翁(元治ー)さん(国学院OB)、フリーターアナ・森たけしさん、神奈川の先生・木馬さん、山梨の大学で語学を教える、とんぼさん、も読んだかどうかは分からない名作エッセイ!
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https://note.com/bakodayo1874basu