放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

「サバカン」という映画が面白いらしい…。

 「サバカン」という日本映画が面白いそうだ。どうやら「スタンドバイミー」の様な作品らしい。

 しかも、監督の子供の頃の実話だという。昨今、原作無しの映画はほとんど通らないと、有名監督が嘆く時代にオリジナル脚本の映画化は奇跡である。

 某有名監督の話では、脚本を一度漫画の原作にしてヒットさせてから、やっと映画に出来るそうだ。

 

 この監督は、芝居の世界では活躍していたが、某有楽町のラジオでサブの作家をやっていたという(今「あなたとハッピー」で知りました)。

 

 私も昔。この局で「見習い作家」(サブ作家の方が聞こえがいい)と言う名のバイトをしていたので、少し誇らしい。

 

 とあるディレクターの言葉を思い出す。「メインの作家さんは、活躍している人を連れて来ればいいんだけど…。優秀なサブ作家を探すのが一番難しいんだよ!だから、優秀なサブ作家にはメインに昇進して欲しくないんだよ」。

 サブ作家にとっては耳の痛い言葉である。これでは、いつまでも世に出られない。

 

 私の経験でも、この局のサブ作家が優秀だった経験がある。月~金の帯番組で曜日担当作家が5人集められ、そこに、サブの若手が来た。「ラジオ、初めてです!よろしくお願いします」と言っていたが、この子は優秀な上にスケジュールが無い。サブが原稿だけ届けて本番を立ち会えないという日が多かった。

 何故?サブがそんなに忙しいのだろう?サボリか?私は不思議に思っていたのだが…。ある日。「笑っていいとも!」を見ていると…。そのサブ作家の名前が流れていた。聞くと、この男は「ラジオは初めて」だが、我々、曜日メインの作家より大きなテレビを複数手掛けていることが分かった。

 

 ディレクターの言った「優秀なサブ作家を探すのが一番難しい」の意味が良くわかる。ちなみに、「サバカン」の監督がサブのバイトをしていた番組の初代Dは、この言葉を言った方と同一人物と思われる。

 

 私も「サバカン」を観てみよう!

 

 

 

 私の落研の後輩。五十歩君は、あの局でいきなりメイン作家の仕事をもらったが、二日酔いで第一回目の放送に行かず、原稿も届けずに、即クビになった。

 優秀なサブ作家が聞いたら「激怒」しそうな案件だ!五十歩君も劇団で出演・脚本も書いていた男である。サブからやった方が良かったのかもしれない。今は普通の仕事をしている。そんな奴らの青春記録です。みんな読んで、映画化してくれ!

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