隣町のシネコンで映画「エルヴィス」を観た。会場前にクッズ売店を見ていると…。品の良いオバサンが(私より上っぽいから正しくはお婆さん)が店員に「ここでチケット買えますか?」と言っていた。
私は心の中で「向こうに券売機が沢山並んでいるのに、年寄りだから買えないんだな。でも、売店のレジじゃ買えないよ!」と思った。
次の瞬間。店員が「買えますよ。作品はどれですか?指定席を選んで下さい」とモニターを見せて対応ている。
「何~!?私が馬鹿だった!売店でもチケットが買えたのだ」。そうか、みんなが売店で買うと面倒だから宣伝をしていないのだ!私はずっと騙されていた。
世の中知らないことだらけである…。
お婆さん「55歳以上のシニアでお願いします」店員「あの、今日は月曜日なので誰でも割引きで1100円なんです」お婆さん「あら、ラッキーなのね!」
お婆さんは元々シニアなのでラッキーではないのだが、その辺がお婆ちゃんである。
そして、私はさっき券売機で「どうだ!」と言わんばかりにシニア料金で買ったことに気づく!「チックショー!元々今日は安かったのだ!」
このお婆ちゃんのお陰で私は落胆ばかりだ。
映画館に入ると、もう、予告編が始まっていた。一番初めに入ったのに、もう始まっているなんて「誰に見せてるんだ!」と思うが、予告なのでどうでも良い。
一度、予告が終わるとまた予告が始まる。これもめんどくさい!(最近はいつもそうだ)
映画が終わると、数人のお婆さんが拍手をした。その中に、さっきのお婆さんもいる。きっと、若い頃、熱狂的なファンだったのだろう。
映画以上にこのお婆さんが観られて良かった気がした。「サスガはエルヴィス!」ファンも半端ではない。それに引きかえ、私の二つ隣りの腹が異常なまでに出たオッサンは開始1分で鼾をかいていた。途中、何回も起きるが何回も寝る。
画面は「監獄ロック」だがオッサンは「居眠りロック」に酔っていた。そして、私は字幕を読むために眼鏡をかけたが…。すぐ、額に上げてしまった。
この映画、字幕が大きく、眼鏡がいらないのだ。つまり、セリフがあまり無い。全編音楽と5~6文字の会話なのだ。
そして、主役の姿を見ながら、私はラジオのゲストに来たダンスマンを思い出した(似てませんけどね)。う~ん!ダンスマンって、本当はカッコイイ人なのだ。
そして、太った悪徳マネージャーも誰かに似ている…。そうだ!二つ隣で寝ているオッサンとソックリだ!
私はいったい、何を観に行ったのだろうか?
こちらは、松田聖子がデビューして、サザンオールスターズがコミックバンドと思われていた頃の学生のお話。YМO、オフコース、ジューシーフルーツも人気だった。そして、低迷の落語界で三遊亭円丈ブームが始まった。新宿末広亭の昼席の談志師匠の主任を8人ぐらいで観た「勘定板」だった。池袋演芸場の夜席で5人ぐらいで小三治師匠の「大工調べ」前半を観たのも、この頃でした。上方落語の「落語現在派宣言」に衝撃を受け、自分の方向性が分からなくなった!
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直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…
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