放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

「お前は嫌そうなリアクションをする」

 東海大学落語研究部の先輩、春風亭昇太師匠に言われた。「お前は、仕事をやっても嫌そうなリアクションをする」。

 

 確かに、私は嬉しいのにクールに答える傾向がある。昇太さんは、その昔、ラジオの有名深夜番組の構成を私に頼んだ。「相当喜ぶ」と思って電話したのだと思う。そこで、私は超嬉しい気持ちを隠して「そうですか…やっても良いですよ!」と言ってしまったのだ。

 昇太さんはとてもガッカリしたそうだ。そして「こいつ、感じ悪いから仕事もらえなくなるぞ!大丈夫か!」と思った様だ。

 

 私の本心は「やった~!ついに、先輩の番組が出来るのか!」だった。確かに嬉しいのだが、チョット理由があって、この時、私は東京FMで二本、ニッポン放送で一本、テレビも数本担当していて、スケジュールと時間が無かった。昇太さんと一緒に出演する地方のテレビ番組もあった頃である。そこで「おれ、本当にできるのかな…片手間にやって失敗しないかな?」と不安があったのだ。嬉しいけど、評判を落とすのでは?そんな気持ちが大きかった。

 

 思い返すと…。私は過去仕事を依頼された時、いつも「スケジュールが空いてたら、やりますよ」と言っている。

 

 「サンデーフリッカーズ」(JFN)の依頼が来た時のことも思い出してみた。プロデューサーのKさんから電話があり。「落語家で日曜の朝やりたいんだけど…誰かピックアップして下さい」。私は「う~ん!まあ、何人か調べてみます」…やっぱり、喜びを表現していない。

 「番組の構成もお願いできますか?」「う~ン!朝の生か~!キツイですね~!でも、昔から付き合いのKさんの番組だから、やりますよ!」。当時、ラジオは10年以上やっていなかったので、とても嬉しかったのだが、何とも高飛車である。

 う~ん!私は何と感じが悪い奴だ!もし、依頼するのが私なら二度と連絡しないかもしれない。

 

 私の心のどこかに「暇でガッツいている奴にはロクな仕事が来ない」という教訓がある。過去のトラウマだ。しかし、仕事をくれた人には、素直に喜んで好感度を出した方が良いのは確かだ!」我60才にして学ぶ。そう言えば、プレゼントを貰った時も私はリアクションが薄い。バレンタインのチョコも「どうせ、義理でしょ!」みたいな顔である。来年からは改めて「やった~!今年初めてのチョコ!感激~!」こんな感じにしよう。

 

 皆さん、私は心では喜んでいます。どうぞ、ガッカリしないで依頼して下さい。

 

 

 

 

 みんな、これ、読んでくれて本当にありがとう。俺、人生で一番嬉しかったよ!これから、読んでくれる皆さん!凄い!先見の明があるね!人生の師匠と呼んじゃおう!俺は幸せだなあ!みんな、先輩達のお陰だよ!天才、カリスマOBの皆さんのお陰で私は生きているのです。一之輔師匠!いつも、ラジオ喋ってくれてありがとう!ラジオの構成が出来るなんて一生の思い出だよ!ヨイショっと!…こんな売り込みで売れるとは思えない…。

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