放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

ふと思い出す。新人作家の頃の一コマ…。

 ワクチンの副反応だろうか…。三十年以上前の出来事を思い出した。あるラジオ局の入り口での出来事だ。

 私が仕事を終えて帰ろうとすると、私の番組とは関係ないディレクターのМさんが声をかけてきた。普段は私など相手にしてくれない若手一の敏腕である。

 

 私がびっくりして振り返ると「今度、番組で小坊主隊っての作るんだけど…入らないか。頭を剃って欲しいんだよ」

 私はすぐに断った。「それは遠慮しときます」。もし、私がその番組の作家なら喜んでやったが…。ただ、人数合わせで頭を剃るのは嫌だった。タレント志望なら良い話だが、私は出演は作家の仕事ではないと思っていた(今は違うが)。

 

 私の師匠Мの指導法は「いいか、ディレクターにコーヒー買ってこいとか言われても行かなくていい。それは、作家の仕事じゃない」だったからだ。

 もちろん、断る勇気もなく使いっ走りもしましたが…。この時は「違う」と思ってしまった。向こうは「せっかく、声をかけてやったのに…のりの悪い新人だな」と思ったことだろう。

 同じ頃。よその局では「日本語のできるベトナム人を連れてこい」など、作家と関係ない無理難題をクリアーしていただけに、この局では便利屋はやりたくなかった。

 

 今思うと、なんでも参加して「ひどい目に合えば」ネタが一つ増えたのだが…。その頃は、「本当はおいしい」ということに気づかなかった。

 

 かと言って、今、「頭を剃って」と言われてもやらないが…。「おいしい」とは思う。

 

 

どんな無理難題も何とかしていた学生の頃のドキュメント!

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直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…

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