「あの番組なんで終わらないの?」と質問されることがある。私のやっている番組でもないのに「同窓会」などでの定番の質問だ。
「そんなこと言われても…」私は逆に「何でそんな質問するの?」と聞くと「だって、面白くないじゃん」と言う。
しかし、その番組は高視聴率の番組だった。
「面白い」の定義は人それぞれが違う。人気番組とは、多くが同意する平均的な面白さ」を提供しているのだ。
さらに、裏環境でも視聴率は変動する。あの大ヒット・アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の初回放送は強い裏番組にやられて低迷したそうだ。確か「古畑任三郎」も最初の放送では苦戦したと聞く。
これらは、再放送で爆発的な視聴率を稼いだ(と、聞いたことがある)。
また、皆さんの趣味も時代と共に変化する。今ヒットしている番組を「つまらない」と感じる人は、感覚がすでに次の時代に先行している人なのかも知れない。または、人と感覚のズレた人の可能性もある。多分、私の同級生は後者である。
実は、活躍する業界人の中にも「あの人が反対する企画は絶対当たる」と言われている方がいる。これは、逆に天才である。スタッフはその人が大反対すると「これは当たるぞ!」と確信するという。
結局…何が面白いかなんて、やってみないと誰にも分からない。
昔、出した企画書で通らなかったものと同じ番組が、今人気番組になってる。この仕事をしていると、そんなことはザラである。
私の同級生が、これを読んだら何と言うのだろうか?「つまらない」と言いそうなので教えていない。
まだ、みんなが気づいていない、未来のヒットエッセイか?それとも…。
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