放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

春風亭昇太師匠が客員教授!凄い!

 春風亭昇太師匠が東海大学海洋学部の客員教授になった。文学部史学科の先輩が海洋学部の先生とは面白い。

 

 私が東海大の落語研究部に入学したのは昭和55年。昇太さんが三年の時だった。二年で日本テレビの特番「全日本学生落語名人位決定戦」で名人位を獲得した翌年だ。

 当時の頭下亭切奴(とうかいてい きりど・昇太師匠)さんは、受験冊子の大学紹介欄にも載る学内のスターだった。

 私が見た冊子(雑誌かも?)には「活躍する東海大の学生」として、柔道部の山下泰裕さん、野球部の原辰徳さん、落語研究部の田ノ下雄二さん(昇太さん)が紹介されていた。

 

 当時。驚いたのは切奴さんは大学生なのに…。毎年、母校の高校で全校生徒の前で落語を披露していたことだ。普通はプロがやる「学校寄席」に学生がレギュラーで出ていたことになる。

 私はこんな学生を、後にも先にも観たことが無い。

 

 落語会での笑いは爆発的で、天才的なものがあった。何故素人がここまで出来るのか?後輩は自信を失ったものだ。

 

 切奴さんは後輩に「俺は卒業したら役所に勤める」と言っていた。プロ志向の後輩は、皆「あの人が普通に就職するなら、俺達ごときがプロになってはいけない」と思ったものだ。

 

 突然、プロになった時…。私は「騙された!」と思った。「役所に勤める詐欺」ではないか!

 

 切奴さんは落研としては真面目で単位を全部取っていた。しかし、意図的に卒論を提出せず、自主退学して落語家となった。

 憶測だが「卒業しないことが、落語のプロになるという意思表示」「自分に逃げ道を作らないための決意」だったのではないだろうか?

 

 数十年後。当人が「今思うと卒業しとけばよかった」と言っていたが、学歴の関係ない世界なのだから選択は正しかったと思う。

 強い意志もなく「なんとなく卒業した」私とは志が違う。まあ、私は「卒業して良かった」と思っていますが…。

 

 

 

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