子供の遊びは全国で微妙に「名称」が違ったりルールが違ったりする。これは、同じ小学校に通う生徒同士でも、住むエリアによって違う様だ。
私が子供の頃住んでいた住宅は、平屋の庭付き一軒家が横に並ぶスタイル。近所づきあいはフレンドリーで、私と同じ並びに住んでいた刑事さんもみんなに知られる存在だった。顔の割れている刑事さんというのも、いかにも大きな事件の無い田舎らしい。
お祭りの警備などで、私服でこの刑事のオジサンは出動するが、怖い方達が私服刑事を見つけると「挨拶」している。これでは私服刑事の意味がないのでは?と思ったものだ。抑止力にはなったのだろうが…。
そんな環境なので、子供にも寛容で「鬼ごっこ」の時は、各一軒家の庭を使っても大丈夫だった。余所のお宅の庭に隠れていると、怒るどころか、家人が縁側から手を振ったり、鬼の場所を教えてくれたり、たまにはお菓子をくれたりもした。エリア全体で子供を可愛がっていたのだ。
おかげで、僕たちの住むエリアは全てが遊び場として認められていた。
ある日。二キロほど離れた友達の家に遊びに行った。ここは、持ち家が並ぶエリアだ。十人程で「ジュン泥」(巡査と泥棒・鬼ごっこである)をやることになった。
発見されて捕まりそうになった私は、近くの家の庭を走り抜けて逃げた。間一髪ですり抜ける見事な逃げ方だ。
私は自慢げにしていたが…。その時の鬼役(巡査役)が後でカンカンに怒っている。
訳を聞くと、私が知らないお宅の庭を駆け抜けたので、鬼役の友達が家人に怒られたそうだ。
私は驚いた!「えっ!庭って入っちゃいけないの?」「当たり前だ!」「家の近所は大丈夫だよ!お婆ちゃんの家なんか、他人が縁側から突然訪ねて来るよ!」「この辺は新興住宅地だから違うんだよ!」
その後。友達のお母さんがお宅に謝ってくれた。私も、一緒に頭を下げた。しかし、私には、何故怒られたのか不思議で仕方が無かった。
ど田舎の磐田市も新興住宅地では感覚が変わって来た時期だった。でも、子供は「教えてくれなければ」そんなことは分からない。
今思えば当たり前の話だが…。小学生は常識もモラルも無い。そして、悪気もない。
アクセス数が少ないこと決定的な今回のエッセイを読んだあなたは偉い!そんな悪気のない子供が、大学生になると…。やはり、みんなの迷惑になる。オリンピックの男子・卓球団体・銅メダル戦を見ながら、青春馬鹿エッセイを…。買わないと、あなたの家の庭を走るかも知れません。おお~怖~!
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直木賞には程遠い、青春エッセイを皆様に…
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