放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

極楽の香り!

 我が家の小物入れのポケットに、小さな四角いマッチ箱みたいなものがあった。これ、何だっけ?

 手に取ると「極楽の香り」と書かれている。箱の中には小さな筒があり、液体がほんの少し入っている…。

 

 これは、あの時のものだ!

 

 話は現代に飛ぶが…。一年ちょっと前。神田の「落語カフェ」が主催で武道館で落語会が開かれた。

 この会は、さだまさしさんと同級生というカフェの経営者の人脈により、さださんと落語家さんのコラボが実現した様だ。

 この会には、皆さんご存知の様に春風亭一之輔さんも出演している。さらに、私が個人的に応援している柳家わさびさんも出演。自作の「落語紙芝居」を披露している。

 

 わさび君のメールによると「落語紙芝居・「味噌豆」」は大きな笑いが来たそうだ。実は、この紙芝居には私のアドバイスしたギャグが入っていて「そこがウケました!」と報告してくれた。会場で観られなかったのが残念だ。

 

 この会の話を一之輔さんに聞くと…「武道館は、落語ウケますね!また、やりたいです」と言う。

 

 今まで、私は「日本武道館」は広すぎて落語には不向きだと考えていた。それだけに、意外だった。

 

 話は「極楽の香り」に戻る。これは、実は何十年か前に春風亭小朝師匠が「武道館で独演会」をやった時に配られたものだ。

 落語会初の「武道館公演」を行ったのは小朝師匠なのだ。この時は構成に放送作家景山民夫先生が入るという豪華なものだった。

 

 会場には天まで伸びる階段のセットがあり、本当に昇ることが出来る。落語「地獄八景」のセットである。

 そして、入場と共に「極楽の香り」が配られたのだ。この香水は、落語の途中で小朝師匠の合図で、お客さんが全員フタを開ける。すると、武道館中に「極楽の香り」が広がるという演出だった。

 

 これは、凄い演出だし予算もかかったことだろう。

 

 落語は素晴らしかったが、この時、私は一番後ろの席だったせいか「遠すぎて落語が届かない」と感じていた(あくまで個人の感想です)。そして「香水を開けるタイミング」という役目があるので、気になって落語に入っていけない気がしていた。

 

 私はこの時の体験があったので、一之輔さんが「武道館でやる」と聞いた時「落語が届かないかもね」と言ってしまった。

 一之輔さんによると、会場の後ろでも音が聞こえるか完璧にチェックしたそうだ。私は「音として届かない」と言ったわけではなかったのだが、言葉が足りなかった様だ。

 

 この会は全編大ウケの大盛況だったという。

 私の感覚は「間違っていた!」今、思うと私が「極楽の香り」のタイミングを気にしすぎて、落語に入れなかっただけだったようだ(個人的に責任感が強すぎて、スタッフの一人になってしまったのだ)。

 

 客なのだから、もっといい加減に落語を楽しめば良かったと思った私だった。

 

 ちなみに、わさび君!「落語紙芝居やるなら」観に行ったのに、教えて欲しかったものである。「恥ずかしがり屋」だから、言えなかったのかな?!

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まだ、少し液体があるので匂いを確かめることができる。オークションで売れないかな?いや!やめよう!思い出が無くなってしまう…。

 

 

読むと「極楽」の気持ちになれる武道館級の青春エッセイ!しかし、「武道館の一番後ろ以上に読者の心に届かない!」とも言われている。自分で「アホの香水」を用意して、読みながら開けることをお勧めします。

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