春風亭一之輔のFМラジオ「サンデーフリッカーズ」(JFN・毎週日曜朝)の今週の放送(4月25日)で驚いたことがある。
リスナーに生電話を繋ぐコーナーで「電話希望」の方に、いきなり電話するのだが、この時のリスナー「KENーT」さんは、奥さんと出かけると店が臨時休業していることが多いという。地方の方だが、浅草に奥さんと旅行した時も、浅草寺の雷門に大きな提灯が無かったという(作り直している最中に当たってしまった)。
メールには、この内容が綴られていたのだが…。
電話を繋いですぐ、一之輔さんは「お住まいはどちらですか?」と聞いたのだ。電話を繋ぐ時、京都のKENーTさんと言っているので、さらに詳しく聞くのは異例である。
リスナーは「山科です」と答えた。
しかし、この質問がミラクルを起こす。
メールには書いていなかったが、本人の話では「浅草寺になかった、提灯は修復中で、自分の住む街、山科で直していた」と言うのだ。
当然、スタジオに笑いが起った!
住まいを詳しく聞いたのが見事に伏線となった。
これは、サッカーで言う「得点感覚」と同じだと思う。世界的なストライカーには、何故か足元にボールが跳ね返って来て、押し込むだけで得点王になる者がいる。
一之輔には「笑いの得点感覚」があるのではないだろうか?天性の笑いのストライカーだ。
しかし、この「山科で修復していた」という最も大切なキーワードをメールに書いてこないところが、リスナーの面白いところだ。
これは、高度なノールックパスだ!(褒め過ぎだ!単なる言葉足らずだ)
それを肌で感じて、走り込む一之輔は、往年のストライカー・イギリスのリネカーだ!いや、マラドーナの神の手だ!
生放送のラジオは、常に状況が変化するワールドカップサッカーだ。伝説のプレーを是非生で堪能して欲しい。
ちなみに、この日の電話のリスナーは昼にラジコで聴いていた様だ!
京都・山科のリスナーにも、是非読んで欲しい。青春ドキュメント!
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