放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

所ジョージさんの限界ジーンズは偉大だ!!

 数年前、テレビで所ジョージさんが「限界ジーンズ」を紹介していた。

 

 これは、自分が履き古して穴の開いたジーンズに、あて布したりして「もうこれ以上は無理だ!」と思う程修復を繰り返したGパンのことだ。

 所さんはかってに「限界ジーンズ」と名付けて番組で紹介していた。

 

 このネーミングのオシャレさもさることながら…。この「限界ジーンズ」はパッチワークの様に布が当てられてオシャレなのだ。

 

 そこで、私も「小林流・限界ジーンズ」を作ってみることにした。押入れからボロボロの「Leeのジーパン」が出て来た。

 擦り切れて膝や太もも部分に穴が沢山開いている。

 

 実は、このLeeのGパンには学生時代の思い出がある。

 

 40年程前。東海大学落語研究部の1年生だった私は、青山学院・落研の一つ先輩のGパンを見て驚いた!Leeと書かれている。

 当時、私はLeeもリーバイスも知らず、ボブソンかエドウィンを履いていた(静岡県磐田市ではその程度だ)。

 

 このLeeのジーンズ姿が格好良くて「都会の学生は違う!特に青学はオシャレだ!」と心に刻み込んだものだ。

 

 その時、Leeのジーンズを履いていた、その人とは? 大阪のフリーター・アナ・元大阪読売テレビ森たけし(当時・誉れ家笑さん)さんだった。

 大リーグのスタジャンを着ていたような気がする。まだ、BSもなく大リーグを見られなかった時代。まさに、ファッションリーダーだ(今、思うと普通だが!)。

 

 当時、東海大のファッションは悲惨なものばかり。切奴(きりど・昇太師匠)の同期2代目・甘奈豆(現・新潟の住職)さんなどは、ドテラで学校に来たことがあるという。

 

 私は、青学への憧れもあって、Leeのジーンズを履くようになった(今はリーバイスだが)。

 その一本が、押入れから出て来たのだ。

 

 私は早速「限界ジーンズ」の製作を始めた。別の古いジーンズを切って、裏からあて布してみたのだ。

 しかし、これは、貧乏臭く!カッコ良さがないことに気づく!お袋が直した服みたいだ!

 

 そこで、私は裏ではなく表に堂々と「古いバンダナ」を縫い付けてみた。

 

 「あれ! これ、意外にいけるぞ!」

 

 さらに、横や斜めに不規則に縫い付けて「ワイルドさ」を出してみた!

 

 履いてみると…。ビリッ!縫った布の隣が破けた。劣化した布は全面に及んでいるのだ。しかし、ここで負けては「所さんの限界ジーンズ」は作れない。

 「破れたら縫え!破れたら縫え!」を繰り返すうち、こんなものが完成した。

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 これぞ、小林流「限界ジーンズ」だ!

 

 引越しなどの作業に使うつもりだったが…。一年程前。きまぐれで、春風亭一之輔のFМラジオ「サンデーフリッカーズ」(JFN)の生本番に履いて行ったことがある。

 

 すると「限界ジーンズ」を見た、汾陽麻衣アナが一言。「オシャレですね!」

 

 マイマイを騙すのは簡単だ!私は一人ほくそ笑んだ!単なるボロジーンズなのに……。

 

 ものの価値観とは何なのだろう?今日のコラムは「哲学的」である。

 

 

 

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