四月を前に思い出すことがある。
小学一年生の初日。四月最初の授業の日の事だ。
クラスのある男が私に近づくと、いきなり、私のハンカチをうばって鼻をかんだ。私は腹がたったが、いきなり怒りはしない。
私「こら、返せよ!」
すると、男は私のハンカチを床に捨てた。
私「おい!ふざけるな!」
男「うえ~!」(ふざけた顔)
そこで、私は思った。こいつは話して分かる人間ではない。体で覚えさせよう。
私は男のハンカチをうばって、窓の外に投げた!すると、男は泣いた!
男「うえ~ん!」
私「ハンカチを、こんなにされたら嫌だろう?分かったか!」
男「うわ~ん!」
何も言葉を返さない。
すると、担任の先生(女性)の声がした。
先生「小林君!今、何やった?」
私「こいつが、俺のハンカチを床に捨てたから、ハンカチを投げてやったんだ!」
ここで先生はいきなり私を殴った!バチ~ン!
私「何で殴るんだよ!」
先生「友達とは仲良くしなさい」
私「チョット、待て!おかしいだろう?俺は悪くないよ!人のハンカチを床に捨てる方が悪いだろう!」
先生「喧嘩両成敗です」
今では考えられない行為だ。私しか殴られていないので「喧嘩両成敗」すら成立していない。
後で分かったのだが、この男は精神的に問題があり、先生は「イジメに合わないか」監視していた様だ。
理由はともあれ「イジメ」にあったのは私の方だ。仕返しはしたが、もし、先生が見ていたのなら、私が被害者だと分かる筈だ。
今は父兄がうるさいから、そんな先生は大問題となるが…。五十年程前は、先生様様で、両親は「文句を言って、成績を悪くされると困るから」と、とりあってはくれなかった。
未だに私は思う。殴るなら二人共だ。もし、一人殴るとしたら最初に手を出した方である。
学校は信用できない…。と、小学一年にして悟った。
大人になって聞いたブルーハーツの名曲「少年の唄」の歌詞が私には響く。
♪「先生達は僕を不安にするけど~それほど、大切な言葉もなかった~」♪「大人たちに褒められるような馬鹿にはなりたくない~」
私は子供たちに褒められる様な馬鹿になりたい!
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