放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

前回の続き!「師匠との会話①」

 放送作家の弟子となって間もない頃。M師匠は私の運転する車の中で、色々な話をしてくれた。

 

 「小林!お前、勉強は出来たのか?」
 「付属校からエスカレーター式で大学に入ったので、勉強はしてません」
 「いいか、放送業界は地頭が良くないとダメだ!地頭って分かるか?」
 「いえ!」
 「勉強は関係ない。東大出の局員でも演出能力がない奴がいる。それは、勉強が出来ただけで、地頭の悪い奴だ!勉強は出来なくても良いが、地頭の良い奴になれ!」
 「はい・・・?」
 「わかんねえのか?しょうがねえな!いいか、物事を正面から見るな!横から、斜めから見ろ!エレベーターは上か下に行くな?だから、もし、横に動いたら驚くだろう?笑いはそこで生まれるんだ!常識をオシャレにくつがえせ!」
 「はあ・・・?」
 「真剣に聞いてるのか?お前、俺を馬鹿にしてるだろう?」
 「いや!」

 私は車の中で、M師匠と、毎日、こんな会話をしていた。
 
 今思えば、放送作家としてのノウハウを教えてくれたのだと思う。しかし、私には、煩わしかった。笑いは理屈じゃなく、単純に『面白いもの』は面白いと思っていたからだ。テクニックや方程式の様なものに当てはめるのは「楽すぎる」「卑怯だ!」と思っていた。


 しかも、この時の私は、エレベーターが横に動いても大して面白くないと思っていた。今思えば映像的な面白さ、テレビ的な面白さを教えようとしたのだと思う。


 落語しか知らなかった私には、まだ言葉の面白さが王道だったのだ。

 

 

上の文章は、このエッセイの続き。業界編の冒頭(未完成)です。まずは、こちらを読んでから…。

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