放送業界のお話と落研と私的な思い出(瞳尻・黒舟)

「嗚呼!青春の大根梁山泊~東海大学・僕と落研の物語」スピンオフ・エッセイ。放送関係。業界のエピソードと近所の出来事

私の家にある思い出のスピーカー!

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 我が家に思い出のスピーカーがある。これは、三十年程前に春風亭昇太さんから貰ったステレオのスピーカーだ。

 アンプとチューナーは壊れて今は無い。

 

 その時、一緒に昇太さん所蔵のレコードを譲り受けた。昇太さんは現在、真空管アンプでレコードを聴き、アナログレコードのラジオまでやる「レコード道楽」である。

 このステレオとレコードを貰ったのは、まだ、師匠が二つ目の頃。部屋が狭くなって私に譲ったのではないだろうか?

 私は今、デジタルのアンプに繋いでいるがスピーカーは現役で使っている。

 

 実は、このスピーカーは昇太さんが落研の学生時代(切奴)にテレビに出た賞金で買ったステレオのスピーカーである。

 番組はテレビ東京の「ドバドバ大爆弾!」。所ジョージさんが司会で、素人が芸を見せた後金額が査定され、その後のゲームに成功すれば賞金が最高百万円貰える番組だ。

 

 この番組には、素人時代の、とんねるず野沢直子、青学落研の青山一浪・二浪(一浪は大阪の人気フリーアナ・森たけし)なども出演している。

 

 昇太さんは落研同期の実志(現・ディレクター・山崎氏)さんと二人で一発芸を披露。賞金八十万円を獲得した。

 そのほとんどは、部員に奢ってしまったそうだが、唯一、中古のステレオを購入したのだ。ちなみに合い方は、当時、学生としては贅沢な電話を引いたそうである。

 

 この歴史があるだけに、スピーカーは機能している限り使うつもりだ。写真では分からないが、昔のスピーカーはバカデカい! 高さも六十センチぐらいある。それだけにパワーが大きく音は良い。

 アンプが壊れた時、私は現代のアンプを買ったのだが、繋ぐと、すぐに音が出なくなる。今の製品よりΩが大きく対応していないのだ。仕方なく私はネットで中国製の三千円程のアンプを購入した。すると、問題なく再生できた。安物の十センチほどの小さなアンプはリミッターなどついていないのだ。

 そして、意外にも音が良い。少しパワー不足だが普通の音量なら問題ない。恐るべし中国製である。

 

 おかげで、最新のステレオは別にスピーカーを買って、別の部屋で使用している。

 

 譲り受けたレコードは時代を感じてとても面白い。なぎら健壱、ジャズ、高石ともやとナターシャセブン、憂歌団、など。学生時代の昇太さんの趣味が分かるからだ。

 私は吉田拓郎かぐや姫、など世間の王道のレコードを持っていたが、師匠は昔から少しサブカルよりだ。

 共通するのは、今聞くと懐かしく心地いい。BGМとして邪魔にならない音楽が多いような気がする。

 

 昇太さんが二つ目の頃。TBSの深夜番組「よたろ~!」で人気に火が付いた時、審査員の一人に、なぎら健壱さんが居た。

 学生の頃、レコードを聞いていたスターに「面白い!」と言われて、さぞかし嬉しかったのではないだろうか。

 

 

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